春の節句が近づくと、温かな日差しとともに、家族や友人と過ごす楽しいひとときが待っています。
日本では、春の節句として「ひな祭り」や「端午の節句」がありますが、どちらも季節の移り変わりを祝う大切な行事ですね。
アラフィフになった頃、ふと「節句のお祝いって、もうしなくてもいいのかな?」と思うこともありました。
年齢を重ねるにつれて、子どもが巣立ったご家庭や、生活スタイルが変わった家庭では、これまで続けていた行事が少しずつ変わっていくこともありますよね。
節句という伝統行事には、家族の絆や幸せを願う気持ちが込められているため、無理にお祝いを続ける必要はないかもしれません。
でも、もし心の中で大切にしているものがあるなら、それをどう過ごすかは自分次第です。
今回は、アラフィフになってもできる節句のお祝い、春の節句が持つ意味や、家族と一緒に楽しむ方法についてお話ししさせて頂きますね。
春の節句とは?
春の節句は、主に2つの重要な行事「ひな祭り」と「端午の節句」ですね。
それぞれの行事の背景や意味を簡単に振り返りつつ、みなさんにとってもわたしにとってもその時の懐かしさや思い出を掘り下げてみますね。
ひな祭り(3月3日)
【起源と意味】
ひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、古くは平安時代にさかのぼります。
元々は「厄払い」の意味があり、悪霊を追い払うために人形(ひな人形)を飾っていました。
今日では、女の子の健やかな成長を祝う行事として親しまれています。
【アラフィフ世代の思い出】
アラフィフ世代にとって、ひな祭りは子どもの頃にお母さんと一緒にお雛様を飾り、ちらし寿司やひなあられを食べて過ごした懐かしい記憶があるかもしれません。
お雛様の飾り方や、母親の手作り料理を楽しんだ思い出が、心に深く残っている世代だと思います。
端午の節句(5月5日)
【起源と意味】
端午の節句は、男の子の成長を祝う行事で、特に「こいのぼり」や「兜(かぶと)」の飾りが特徴的です。
古くから「端午の節句」は、男の子が元気に育つようにという願いを込めて行われてきました。
【アラフィフ世代の思い出】
また、端午の節句は家族で集まってお祝いすることが多く、こいのぼりを飾ったり、餅を食べたりして過ごした経験がありますよね。
最近では、現代的なアレンジが加わったこいのぼりや兜などもあり、どこか懐かしさとともに新しいアイデアを加えたものが増えたな~と感じてます。
昔ながらの楽しみ方と現代的なアレンジ
アラフィフ世代にとって、春の節句の楽しみ方「昔ながらの風習を大切にしつつ、現代的なアレンジを加えた楽しみ方」を紹介しますね。
手間をかけずに現代のライフスタイルに合わせた形。
ひな祭り
【お雛様を飾ることの意義】
かつては大きな雛壇を飾るのが一般的でしたが、現在では狭いスペースでも飾れる小さなひな人形や、デザイン性の高いミニ雛人形が人気です。
お部屋のコーナーや、玄関などに飾ることで、お雛様の温かな存在感を感じることができます。
【現代的なアレンジ】
- アート風のお雛様
伝統的な雛人形に代わって、モダンでシンプルなデザインの雛人形を飾る家庭も増えています。
いまは木製やガラス製のシンプルなお雛様や、現代アーティストが手がけたオシャレなひな人形などがあり、可愛らしい物からオシャレな物まであって、現代の住まいによく合うようになってますね。 - デジタルひな祭り
スマートフォンを使った「デジタルひな祭り」もアラフィフ世代にぴったりです。
デジタルフォトフレームに家族の写真を飾ったり、ひな祭りをテーマにしたデジタル絵画やアートを飾ったりする方法です。
【簡単に作れるひな祭りメニュー】
忙しいアラフィフ世代にぴったりな、簡単でおいしいひな祭り料理を紹介します。
- ちらし寿司
具材を切って混ぜるだけで、華やかなちらし寿司が完成します。
お好みで、カニカマや卵焼き、海鮮を使っても良いですね。 - 桜餅
簡単に手に入る材料で、ほんのり桜の香りが漂う桜餅を作れます。
見た目も美しく、ひな祭りにぴったりのデザートです。
端午の節句
【こいのぼりや兜の飾り方】
こいのぼりや兜も、以前は大きなものを庭に飾っていた家庭が多かったですが、最近ではコンパクトなものやインテリアとして飾れるものが人気です。
室内に飾れる小さなこいのぼりや、壁にかけるタイプの兜など、現代のライフスタイルに合わせた飾り方が増えていますね。
【簡単に楽しむ端午の節句メニュー】
- ちまき
自宅で簡単に作れるちまきも端午の節句にぴったりです。竹の葉に包んで蒸したちまきは、香りも良く、お祝いの気分を盛り上げます。 - 柏餅
柏の葉に包まれた餅は、端午の節句の定番です。
お手軽に市販の柏餅を買ってきても、簡単に祝いの雰囲気を楽しめます。

アラフィフ世代のための現代的な節句の楽しみ方
アラフィフ世代は、子育てを終えた方も多いですが、家族や親しい人たちと一緒に過ごす大切な時間を今でも重視しています。
忙しい現代の生活に合わせて、簡単に楽しめる春の節句の過ごし方を提案します。
オンラインイベントやコミュニティでひな祭りや端午の節句を楽しむ
- オンラインでのひな祭りイベント
最近では、オンラインでひな祭りを楽しむイベントが増えてきました。
地元のイベントやオンラインワークショップで、ひな祭りを特別に楽しむのも良いアイデアです。 - SNSで家族のひな祭りや端午の節句をシェア
InstagramやFacebookで、家族とのひな祭りの写真や、端午の節句の飾り付けをシェアすることで、友達やフォロワーと楽しみを共有できます。
春の節句と自然のエネルギーの関係
春の節句は、ちょうど冬が終わり、春の新しいエネルギーが流れ始める時期に行われます。
冬の間に蓄えたエネルギーが、春の暖かさとともに解放され、生命が芽吹く季節です。
この時期の節句は、自然界のサイクルと深く結びついています。
春は「再生」「新たな始まり」のエネルギーに満ちており、心身を浄化し、成長を促す時期ですよね。
自然界の新しい命の誕生を祝うと同時に、私たち自身の心身の浄化と再生を促す時期でもあります。
冬の間に内向きだったエネルギーが、春の光とともに外向きに開花し、心も体も新たなスタートを切る準備が整ったりする時期です。
ひな祭りは女の子の成長とエネルギーの調和
ひな祭りは、女の子の成長を祝う行事ですが、「女性性のエネルギー」を高める儀式とも言えます。
雛人形を飾ることは、家族の中での調和を大切にし、女性としての力や知恵を育むことを象徴しています。
また、ひな祭りに用いられる「ひなあられ」や「ちらし寿司」などは、五穀豊穣を祝う意味も込められています。
これらの食べ物は、生命力を養い、心を整える効果を持つとされています。
ひな祭りでは、女の子の成長を祝うだけでなく、内面的なバランスとエネルギーの調和を促進することができます。
飾られたひな人形や、食事のひとときが、家族の中で女性性を尊重し、精神的なエネルギーを循環させることを助けているのだそうです。
端午の節句は男の子の成長と精神的な強さ
端午の節句は男の子の成長を祝いますが、スピリチュアルな側面では、「力強さ」「勇気」「精神的な強さ」を象徴する行事です。
鯉のぼりや五月人形は、逆境に立ち向かう力を象徴し、精神的な成長を促します。
これらのシンボルは、子どもたちが困難を乗り越え、自己を成長させる過程をサポートする役割を果たしています。
端午の節句は、男の子の成長を祝うだけでなく、精神的な強さや勇気を育む儀式でもあります。
鯉のぼりが風に吹かれる姿は、逆境を乗り越えて成長する力を象徴し、五穀豊穣の祈りと共に、心の強さを育むためのエネルギーを与えてくれると言われています。
春の節句と浄化のエネルギー
春は「浄化」の季節でもあります。
冬の間にたまった「古いエネルギー」を払拭し、新しいエネルギーを受け入れるための大切な時期です。
ひな祭りや端午の節句を行うことは、物理的・精神的な浄化を促し、家族の絆を深める大切な行事なんですね。
また、春の節句における「お供え物」や「食べ物」は、浄化とエネルギーの補充を意味しているそうです。
春の節句を迎えることで、家の中のエネルギーが清められ、家族や人々の関係もリフレッシュされます。
ひな祭りや端午の節句の準備をする過程は、心の浄化と新しいエネルギーを迎え入れるとのこと。
おわりに
春の節句は、単なる伝統行事ではなく、家族やコミュニティとの絆を深め、自然のエネルギーと共に心身をリフレッシュする大切な時間です。
この特別な日に、ひな祭りや端午の節句を通じて、家族一緒に笑顔を交わし、互いに感謝し合うひとときを過ごしてみてくださいね。
日々忙しい中で忘れがちな心のゆとりを取り戻し、自然のリズムに身を委ねながら、新たなスタートを切る良い機会でもあります。
みなさんの春の節句が、温かく、心豊かな時間となり、楽しみにできる思い出を作れること、そして素敵な春を迎え、健康と幸せが訪れますように。
かこ


