「また今日も、何も捨てられなかった…」
そんな夜、ため息をついているあなたへ。
断捨離を始めた頃の勢いはどこへやら。部屋を見回しても、何を手放していいのか分からない。触れるものすべてに理由があって、思い出があって、「でも、もしかしたら」という気持ちがある。
そんな自分にがっかりして、「私ってダメだな」って思っていませんか。
でも、ちょっと待って。今のあなたは、決してダメなんかじゃありません。
今回の記事では、捨て活に行き詰まりを感じていた私自身の体験をもとに、停滞期をどう受け止め、乗り越えていったのかを綴っています。
最初の勢いが止まったって、当たり前なんです
覚えていますか?断捨離を始めたばかりの頃のことを。
古い雑誌を束ねて、着なくなった服をまとめて、「わあ、こんなにスッキリした!」って、心も軽やかだった日々を。あの頃は、捨てるものが山のようにあって、判断も簡単で、毎日が発見の連続でした。
でも今は違う。残っているものたちは、どれも複雑な顔をしている。
学生時代に買った思い出のマグカップ。もう使わないけれど、あの頃の自分が愛おしくて手放せない。母が選んでくれたブラウス。似合わないって分かってるけど、母の愛情を捨てるみたいで辛い。いつか読み返すかもしれない本たち。今は開かないけれど、あの時の感動を忘れたくない。
そんなものたちと向き合うとき、心が重くなるのは自然なことです。だって、それはただの「物」じゃないから。あなたの人生の一部だから。
「これは思い出があるから、せめて誰かに大切に使ってもらいたい」──そんなとき、メルカリのようなフリマアプリは、自分の気持ちを丁寧に整理する手段にもなります。私も、長い長い停滞期がありました
実を言うと、私にも「何も捨てられない季節」がありました。それも、とても長い間。
断捨離を始めて半年ほど経った頃でした。クローゼットも本棚も、ある程度整理できて、「私、結構やるじゃない」なんて思っていたんです。
でも、ある日曜日の午後。いつものように片付けをしようと思ったのに、手が動かない。目の前にあったのは、10年前に友人からもらった小さなオルゴール。壊れていて音も出ないし、飾る場所もない。でも、どうしても捨てられませんでした。
その日から、私の断捨離は止まりました。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月…。部屋の景色は変わらず、私の心だけがどんどん重くなっていきました。
「なんで私はこんなに意志が弱いんだろう」 「みんなはちゃんと続けてるのに」 「結局、私には向いてないのかも」
そんなことばかり考えていました。SNSで見るシンプルで美しい部屋が、遠い世界のように感じられて。自分の部屋を見るたびに、情けなくなりました。
気持ちが停滞していたとき、この一冊に出会って救われました。
“手放す”って、自分と向き合うことなんだなと、改めて感じたんです。
でも、ある日気づいたんです
そんな私が変わったのは、ある雨の日のことでした。
いつものように「今日こそは片付けよう」と思って部屋を見回していたとき、ふと思ったんです。「なんで私、こんなに自分を責めてるんだろう」って。
そのとき初めて気づきました。私は、断捨離することよりも、「断捨離できない自分」を嫌うことに、ずっとエネルギーを使っていたんです。
部屋が片付かないことよりも、自分を責めることの方が、よっぽど心を重くしていました。
だから、その日決めました。「今日は、絶対に何も捨てない」って。そして、「捨てられない自分も、まあいいか」って思うことにしたんです。
不思議でした。その瞬間、肩の荷がふっと降りて、久しぶりに部屋がいとおしく感じられました。散らかっていても、完璧じゃなくても、ここは私の大切な場所。そんな当たり前のことを、やっと思い出せました。
止まっているときにしか見えないものがある
停滞期って、実はとても大切な時間なのかもしれません。
勢いよく捨てているときには気づかなかった、自分の本当の気持ち。どんなものを大切に思っているのか、何に価値を感じているのか、どんな暮らしを本当は望んでいるのか。
立ち止まったからこそ、そんなことがゆっくり見えてくる。
私の場合、あのオルゴールを手に取りながら考えました。なんでこれを捨てられないんだろうって。そして気づいたんです。このオルゴールを大切に思っているんじゃなくて、「友人を大切に思う自分」を手放したくなかったんだって。
でも、本当は知ってるんです。友人への愛情は、オルゴールがなくても私の心にちゃんとあるって。むしろ、使わないオルゴールを無理に取っておくことで、その愛情を重荷にしてしまっているって。
そんなことに気づけたのは、止まっていたからでした。急いでいたら、きっと分からなかった。
「片づけようとしても手が動かない…」という時期には、自分を責めない整理術が助けになります。
👉 片づけが苦手な50代女性へ|心が整う「自分を責めない整理術」
あなたのペースで大丈夫
今、捨て活が進まなくて悩んでいるあなたも、きっと同じ。表面的には「物が捨てられない」ように見えるけれど、本当は心の奥にある大切なものと向き合っているんです。
それは、とても勇気のいることです。だから、疲れて当然。立ち止まって当然。
無理に進む必要なんてありません。あなたには、あなたのペースがあるから。
春にゆっくり芽吹く植物と、夏に勢いよく育つ植物があるように。人にも、それぞれの季節があります。今は、あなたにとっての「冬」なのかもしれません。でも、冬があるから春が美しいのと同じように、この時期があるから、次に進むときの喜びも大きいのだと思います。
小さなことから、また始まる
私が再び片付けられるようになったきっかけは、とても小さなことでした。
ある朝、コーヒーを飲みながらテーブルの上を見ていたとき、昨日読んだ新聞がそのままになっているのに気づきました。そして、なんとなくそれを片付けただけ。たった1枚の新聞を、古紙の束に重ねただけです。
でも、その瞬間「あ、まだ大丈夫かも」って思えました。完全に止まっていたわけじゃなかったんだって。
それから少しずつ、本当に少しずつですが、また動けるようになりました。一度に大きく変わろうとはしませんでした。今日はペンを1本片付ける。明日は引き出しを1つ整理する。そんな小さなことの積み重ねでした。
でも、それで十分でした。大切なのは、大きく変わることじゃなくて、自分を大切にしながら続けることだったから。
季節が変わるように、心にもリセットのタイミングがあるもの。
👉 断捨離で心と暮らしを整える|季節の変わり目に“新しい自分”に出会う方法
今のあなたに伝えたいこと
もしかしたら今、あなたは自分を責めているかもしれません。「なんでできないんだろう」「他の人はちゃんとやってるのに」って。
でも、どうか知ってください。あなたは、十分頑張っています。
断捨離を始めたこと自体が、すでに大きな一歩です。そして、途中で立ち止まることも、決して悪いことじゃありません。それは、あなたが人間らしく、心を持って生きている証拠です。
物と感情の関係は、思っているよりもずっと複雑です。簡単に割り切れるものじゃありません。だから、時間をかけても当たり前。迷っても当たり前。
大切なのは、完璧にやることじゃなくて、自分らしくやること。あなたのペースで、あなたの感情を大切にしながら、進んでいけばいいんです。
「捨てにくいもの」が多いときは、逆に“家に置かない方がいいモノ”を知っておくのも一つのヒントです。
👉 シンプルライフを実現するために避けるべき3つのアイテムとは?
季節は必ず変わります
私は今、あの長い停滞期を経験して良かったと思っています。
急いで片付けていたら見えなかった、自分の本当の気持ち。物への愛着の正体や、手放すことの本当の意味。そんなことを、ゆっくり理解できました。
そして何より、「完璧じゃない自分も受け入れる」ことを学べました。これは、片付けだけじゃなくて、人生のいろんな場面で役に立っています。
あなたにも、いつか必ず「また始めよう」と思える日が来ます。それがいつなのかは分からないけれど、きっと来る。その日まで、どうか自分を責めないでください。
今は、ただ休んでいるだけ。エネルギーを蓄えているだけ。それも、とても大切な時間なのだから。
おわりに
夜、部屋を見回して「今日も何もできなかった」と思ったときは、こんな風に考えてみてください。
「今日も、大切なものを大切にした一日だった」って。
捨てることだけが前進じゃありません。立ち止まって、自分の気持ちと向き合うことも、大切な前進です。
あなたの暮らしは、あなたが作るもの。だから、あなたのペースで、あなたらしく作っていけばいいんです。
急がなくて大丈夫。完璧じゃなくて大丈夫。今のあなたのままで、十分素敵です。
そして、また動きたくなったとき、この文章のことを思い出してもらえたら嬉しいです。あなたは一人じゃありません。同じように悩んで、同じように迷っている人が、たくさんいます。
だから、安心して休んでください。安心して迷ってください。あなたのペースで、あなたの人生を歩んでいけばいいのだから。
明日の朝、コーヒーを飲みながら窓の外を見て、「今日もいい一日にしよう」って思えたら、それだけで十分です。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。
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