自分らしさ・ありのままの生き方– tag –

「人生は暇つぶし」――この言葉を初めて聞いたとき、なんて無責任で、やる気のない響きだろうと感じた。けれど、50代を迎えた今、その言葉の意味が、少しだけ分かるような気がしている。 子育てや仕事に追われていた頃には、毎日が目まぐるしく、時間がいく...

子どもの頃から、私は「気をつかう子」だった。祖父母の前では安心できたけれど、それ以外の大人には自然に遠慮していた。親戚が集まる日、お客さんが来る日、私は人の気配を感じるだけでそっと陰に隠れた。「いい子でいなきゃ」「ちゃんとしてなきゃ」──...

「最近、よく泣くようになったなぁ」と思い始めたのは、50代に入ってからです。 昔はもっと理屈っぽくて、感情を抑えるのが得意でした。感動的な話を聞いても「いい話だな」で終わっていたし、映画やドラマを観ても泣くなんてことは滅多になかったんです。...

「おひとり様って、寂しくないの？」 これ、わりとよく聞かれる質問です。しかも、聞いてくる人はだいたい悪気なく、むしろ親切心だったりするので、こちらもつい笑顔で「楽しくやってるよ〜」なんて答えたりして。 でも、心のどこかで「え？これって“かわ...

今回の記事では、ちょっと胸の奥がチクっとするような、でもすごく大切なこと、「信頼」について書いてみようと思います。 正直なところ、私自身、昔は人を簡単に信じてしまうタイプでした。「この人は大丈夫」って思って、心を開いて、頼って、 でも――結...

はじめに：50代、計画通りにいかない人生をどう生きる？ 20代のころ、50代ってもっと落ち着いてると思ってた。子どもは巣立ち、夫婦は穏やかに暮らし、老後の準備なんて始めてる感じ？ …全然、そんなことなかった！！ 気づけば離婚して、子どもは成人した...

「やればできる」「お母さんなんだから」「誰かのために頑張るのが当たり前」——そうやって、自分を奮い立たせてきた日々。でも、ふと立ち止まってみたとき、思ったんです。 「私、いつまで頑張るの？」 50代になって、子どもも大きくなって、家族の形も少...

まだ外がほんのり暗くて、静けさの残る朝。窓を少し開けると、冷たい空気がすっと入ってきて、体も心もシャキッと目覚めていく。お気に入りのマグカップにあたたかい紅茶を淹れて、深呼吸。 この時間が、今の私にとっては何よりの贅沢です。 でも、ほんの...

「仕事は真面目にやるもの」 そう思ってがんばってきた方も多いのではないでしょうか。 私自身、かつてはその思いを強く持ちすぎて、自分を追い込みすぎた経験があります。 真面目であること自体は悪いことではありません。 でも、「真面目すぎること」が...

「親の心子知らず」—— 親がどれだけ子どもを思っていても、その気持ちはなかなか伝わらないもの。そんな意味の慣用句ですが、介護が始まってからというもの、私はよくこう思うようになりました。 いやいや、今の私はまさに「子の心、親知らず」だよ…と。 ...