「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
「もっとちゃんとやるべきだったのに…」
そんなふうに、自分を責めてしまう瞬間。
きっと、あなたにもあるのではないでしょうか。
誰かのひとことにグサッときたり、
うまくいかないことがあると、延々と頭の中で反省会を開いてしまったり。
私たちは日々、たくさんのことに反応しながら、心の中を忙しく働かせています。
だけど、そんなときにそっと自分にかけてあげたい言葉があります。
それが――「ま、いいか」。
ちょっと無責任に聞こえるかもしれませんが、
この言葉には、心を守る力があります。
完璧を手放して、自分にやさしくなれる魔法のようなフレーズ。
今回は、この「ま、いいか」を上手に使って、
気にしすぎる癖や完璧主義の呪縛から少しずつ自由になっていくヒントをお届けします。
「ま、いいか」がストレスを軽くする理由とは
私たちは、「ちゃんとしなきゃ」「うまくやらなきゃ」と自分にムチを打ってしまいがちです。
でも、そうやって心をギュッと締めつけ続けると、いつかポキッと折れてしまうかもしれません。
「ま、いいか」は、そんなときの心のクッション。
心理学では「認知の柔軟性」と呼ばれるものに近く、
物事に対する考え方や受け止め方を変えることで、ストレスを軽くする効果があるとされています。
たとえば…
- 仕事で小さなミスをしたとき
→「ま、いいか。人間だもの、次に気をつけよう」 - 誰かの言葉に傷ついたとき
→「ま、いいか。きっと深い意味はなかったんだろう」 - やるべきことが終わらなかったとき
→「ま、いいか。今日はここまでできたんだし」
この「ま、いいか」があるだけで、完璧を目指すあまり疲れていた心が、
ふっと軽くなる瞬間があります。
気にしすぎを手放す「ま、いいか」の使い方3選
1. コントロールできないことには「ま、いいか」
雨が降った、電車が遅れた、誰かの態度が冷たかった…
こういう“自分の力ではどうにもできないこと”って、意外と多いですよね。
そんなときは、自分を責めたりイライラしたりする前に、
「ま、いいか」とつぶやいてみましょう。
- ☓「雨のせいで予定がパー。最悪!」
- ○「ま、いいか。今日は家でゆっくりできるし」
- ☓「あの人、なんであんな態度とるの?」
- ○「ま、いいか。相手の機嫌は私のせいじゃない」
他人や環境を変えるのは難しい。
でも、「どう受け取るか」は、自分で選ぶことができます。
この“選択する力”を取り戻す第一歩が、「ま、いいか」なのです。
2. 小さな「ま、いいか」を積み重ねてみる
「気にしない」って、実はとても難しい。
いきなり「全部スルーしよう!」と頑張ると、かえって疲れてしまいます。
だから、まずは日常のささいなことから「ま、いいか」を使ってみましょう。
- ご飯をちょっと焦がした →「ま、いいか。香ばしいし」
- 髪型がうまくきまらない →「ま、いいか。帽子かぶっちゃお」
- メールの返信が遅い →「ま、いいか。急ぎじゃないし」
これくらいの“小さな手放し”を続けていくと、だんだんと「ま、いいか筋」が鍛えられてきます。
そして気づいたら、もっと大きな出来事にも柔軟に向き合えるようになっているはず。
3. 「ま、いいか」を前向きな言葉に変換する
「ま、いいか」は“逃げ”ではなく、“切り替え”の合図にすることもできます。
たとえば…
- 「ま、いいか。次のチャンスで頑張ろう」
- 「ま、いいか。今日はもう休んじゃおう」
- 「ま、いいか。今の私にできる精一杯だったし」
投げやりではなく、自分を励ますフレーズとして使ってみると、
言葉に込めた意味がまるで変わってきます。
気分が落ちてるときほど、未来につながる「ま、いいか」を使ってみてください。
ちなみに、私が最近やっている「ま、いいか」習慣のひとつは、お気に入りの香りでリラックスすること。気分が落ち着かないとき、ほんの少しの香りが心を緩めてくれるんですよね。
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「ま、いいか」がくれる、ちょうどいい距離感
この言葉が自然と出るようになると、心の中に“余白”ができてきます。
● 自分にやさしくなれる
「ちゃんとできなかった自分」を、責め続けるのってつらいですよね。
でも「ま、いいか」があると、
“失敗してもいい自分”を少しずつ許せるようになります。
それだけで、自己肯定感って確実に育っていくんです。
あと、寝る前にあったかいお茶を飲むのも、ちょっとした「ま、いいか」時間。がんばらなくていいよ〜って、自分に優しくなれる時間です。
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● 人間関係がラクになる
他人の言葉に一喜一憂しなくなると、
自然と人との距離感もいい具合に保てるようになります。
「感じ悪いって思われたかも?」よりも、
「ま、いいか。気にしすぎかもね」のほうがずっと健康的。
● 毎日がちょっと楽しくなる
完璧じゃない日も、ダメダメな日も、
「ま、いいか」があると、ちゃんと愛せるようになります。
心に余白があると、季節の風やコーヒーの香り、
すれ違った犬のしっぽの揺れさえ、なんだか嬉しく感じられるんです。
おわりに|「ま、いいか」は、心にそっと灯すランプ
日々の中で、つい気にしてしまうことって本当にたくさんあります。
だけど、「ま、いいか」と自分に言ってあげられたら、
そのたびに心の重たさをそっと下ろすことができます。
この言葉は、すべてを解決してくれるわけではありません。
でも、気持ちを切り替えるための“やさしいきっかけ”にはなってくれるはず。
無理に前向きになる必要も、がんばりすぎる必要もありません。
ただ、今日も生きてるだけでえらいのです。
心がザワザワしたときは、ふと手に取った本の言葉に救われることもあります。「ま、いいか」に似た、肩の力が抜けるようなエッセイはお守りみたい。
➤ 気持ちがほぐれるおすすめの一冊
どうか、あなたの中にも「ま、いいか」を育ててあげてください。
それは、未来のあなたをやさしく包む、大切な心の習慣になります。
かこ

夢を叶える魔法のリストで人生を楽しむ方法とは?
