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親である前に、一人の自分として生きる|50代からの心のリセット術

分かれ道を一人で歩く女性の後ろ姿。「親である前に、一人の自分として生きる」50代女性の心のリセットをテーマにしたブログ記事のアイキャッチ画像。

「親である前に、私は私だったはずなのに」
そう思ったのは、子育てが一段落したある日のことでした。
子どものこと、家族のこと、いつの間にか自分を後回しにして生きてきた日々。
50代になった今、ようやく少しずつ、“わたし自身”に戻っていく時間が動き始めた気がしています。
今回の記事では、そんな私の気づきと変化を綴ってみました。


目次

娘の友達からの相談で気づいたこと

昨日のことです。娘の友達が私のところに相談にやってきました。「お母さんのことで悩んでいるんです」と、その子は少し困ったような表情を浮かべながら話し始めました。

話を聞いてみると、その子のお母さんは完璧主義で、いつも周りの人に気を遣い、自分のことは後回しにしてしまう。そして時々、とても疲れた表情を見せるのだそうです。「どうしてお母さんはこんなに頑張りすぎるんでしょうか」と、心配そうに尋ねてきました。

その瞬間、私は一つの気づきを得ました。これは特別なことではなく、親なら誰でも少なからず持っている気質なのではないかと。


愛情ゆえに、知らず知らず身につく“完璧主義”

親になると、今まで感じたことのない感情が生まれてきます。子どもを守りたい、良い環境を与えたい、失敗させたくない。こうした想いが強くなると、自然と完璧主義的な傾向が現れてくるものです。

娘の友達のお母さんも、きっと家族への愛情が深いからこそ、自分のことを後回しにしてしまうのでしょう。子どもが幸せであることを何よりも優先し、そのために自分が疲れていても頑張り続けてしまう。

これは決して病的なことでも、特別なことでもありません。むしろ、親として自然に芽生える気持ちなのです。愛する我が子のために完璧でありたいと思う気持ち、家族を守りたいという強い責任感、周りの人に迷惑をかけたくないという配慮。

親になると、考えることが山のように増えてしまいます。学校でのこと、友達関係のこと、将来のこと。そして、他の親たちとの比較も始まります。
「あのお母さんはもっと上手にやっているのに」「私はちゃんと親の役割を果たせているのだろうか」。こうした想いが、さらに自分を追い詰めてしまうことがあります。


愛するがゆえに、親が背負ってしまうもの

子育てを通じて、私たちは知らず知らずのうちに、ある種の気質を身につけてしまうことがあります。それは、完璧な親でありたいという願いから生まれる完璧主義。子どもを傷つけたくないという思いから生まれる過度な配慮。家族の幸せを守りたいという責任感から生まれる自己犠牲。

人の気持ちに敏感になり、常に周りの状況を気にかけるようになる。責任感が強くなり、すべてを自分で背負い込もうとしてしまう。そして時には、自分の感情を抑えて、家族のために尽くそうとする。

これらは、愛情深い親だからこそ持つ、自然な感情の変化なのです。でも、その感情が強すぎると、時には自分自身を苦しめてしまうこともあります。


「いい親でいたい」が苦しくなるとき

子育ての日々の中で、私たちは「良い母親」「良い父親」であろうとするあまり、自分自身を見失ってしまうことがあります。子どもの成績、友達関係、将来への不安。親として考えるべきことは尽きることがありません。

そして、完璧な親像を求めるあまり、少しでも失敗すると自分を責めてしまう。他の家庭と比較して、自分の育児に自信を失ってしまう。周りの目が気になって、常に緊張状態が続いてしまう。

でも、冷静に考えてみれば、完璧な親など存在しません。みんな手探りで、試行錯誤しながら子育てをしているのです。それなのに、なぜ私たちは自分だけは完璧でなければならないと思ってしまうのでしょうか。

「ちゃんとしなきゃ」「良い親でいなきゃ」と、どこかで力んでしまう。
そんな思いを手放すヒントをくれたのが、こちらの記事でした。

👉 「良い親」でなくても大丈夫|50代から始める“自分らしい生き方”のすすめ


50代という新しい季節の始まり

50代になって、私は一つの変化を感じています。それは、長年続けてきた「完璧な親でありたい」という想いから、少しずつ解放されていく感覚です。

子どもたちが成長し、自分の人生を歩み始めると、親としての役割も変わってきます。もちろん、親であることに変わりはありませんが、以前ほど「完璧でなければ」という重圧を感じなくなりました。

50代は、新しい扉を開く時期なのかもしれません。今まで家族のために使ってきた時間を、少しずつ自分のために使えるようになる。今まで抑えてきた自分の気持ちを、素直に表現できるようになる。


自分を大切にすることが家族の笑顔につながる

長年、親という役割に全力で取り組んできた私たちにとって、50代は自分らしさを取り戻す大切な時期です。完璧な親でいることよりも、一人の人間として自分を大切にすることの方が、実は家族にとっても良いことなのかもしれません。

娘の友達が心配していたお母さんも、きっと少し肩の力を抜いて、自分の時間を大切にしても良いのではないでしょうか。疲れた表情を見せるほど頑張りすぎるよりも、笑顔でいる方が、家族にとっても嬉しいはずです。

親として培ってきた責任感や思いやりは、決して無駄ではありません。でも、それが重荷になってしまっては本末転倒です。50代からは、その経験を生かしながらも、もう少し自由に生きていけるのではないでしょうか。


日常の中で見つけた小さな変化

最近、私は小さな変化を感じています。以前なら気になっていた他人の目が、それほど気にならなくなりました。完璧でない自分を、少しずつ受け入れられるようになってきたのです。

コーヒーを飲みながら感じる静寂の時間、季節の移り変わりを感じる瞬間、本を読んで心が動かされる体験。こうした小さな幸せを、罪悪感なく味わえるようになりました。

家族のことを考えるのは大切ですが、自分の感情も同じように大切にしても良いのだと思えるようになったのです。これは、年齢を重ねたからこそ得られた、貴重な気づきです。


「無理に好かれなくていい」と思えた50代

50代になって、人間関係での境界線を設定することの大切さも学びました。以前は、すべての人に好かれたいと思っていましたが、今は、すべての人と仲良くする必要はないということを理解しています。

自分に合う人、合わない人がいるのは当たり前のことで、それは誰のせいでもありません。また、他人の問題と自分の問題を区別し、適切な距離感を保つことができるようになりました。

これは、長年親として培ってきた人間関係のスキルを、自分のために使えるようになったということでもあります。


若い親世代へ──がんばりすぎないで大丈夫

50代の私が、今子育てに悩んでいる若い世代の方々に伝えたいことがあります。それは、親として持つその責任感や思いやりは、決して悪いことではないということです。

でも、それが自分を苦しめるほど強くなってしまったら、少し立ち止まって考えてみてください。完璧な親である必要はありません。大切なのは、愛情を持って子どもたちと向き合うことです。

そして、自分自身も大切にしてください。親が笑顔でいることが、実は子どもたちにとって一番の幸せなのかもしれません。


50代からの新しい生き方

50代からは、新しい生き方を模索していく時期です。今まで家族のために頑張ってきた自分を労い、これからは自分のためにも時間を使っていく。

親としての経験は、人生の大きな財産です。でも、それに縛られすぎる必要はありません。培ってきた愛情深さや責任感を生かしながらも、もう少し自由に、自分らしく生きていけるのではないでしょうか。

新しい扉を開く勇気を持って、50代からの人生を楽しんでいきましょう。きっと、今まで見えなかった新しい景色が広がっているはずです。

自分のための時間を持ち始めてから、体も心もゆるんでくるのを感じました。
最近では、夜に呼吸を整える時間が好きになり、オンラインでヨガや瞑想にも触れています。
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忙しさのなかでも、自分の感情と静かに向き合う時間が持てるようになりました。


希望を胸に歩んでいこう

親になれば、多かれ少なかれ、完璧でありたいと思うものです。

でも冷静に考えれば、完璧な親など存在しません。誰もが手探りで、悩みながら子育てをしています。それなのに、なぜか私たちは「自分だけは完璧でなければ」と思い込んでしまう。
この“思い込み”こそが、私たちを一番苦しめているのかもしれません。大切なのは、愛情を持って家族と向き合うこと。

そして、50代からは、その経験を生かしながらも、新しい自分を発見していく時期です。長年続けてきた役割から少しずつ解放されて、自分らしい生き方を見つけていく。

人生は長い旅路です。時には休憩も必要です。無理をしすぎず、自分のペースで歩んでいきましょう。きっと、素晴らしい明日が待っています。


おわりに : 完璧じゃなくていい。ここから、また始めよう

昨日の娘の友達からの相談を通じて、私は改めて気づきました。親として持つ責任感や完璧主義は、決して特別なことではなく、愛情の表れなのだと。

でも、50代からは、その重荷を少しずつ下ろしていく時期なのかもしれません。新しい扉を開いて、自分らしい人生を歩んでいく。そんな新しい季節の始まりを感じています。

親として培ってきた経験を大切にしながらも、これからは自分のためにも時間を使っていく。そうすることで、家族にとっても、自分にとっても、より良い関係を築いていけるのではないでしょうか。

50代からの新しい人生に、希望を持って歩んでいきましょう。


娘の友達へ

最後に、昨日相談してくれた娘の友達へ。あなたがお母さんを心配する気持ちが、とても温かくて素敵だと思います。お母さんの頑張りすぎる姿を見て心配になるのは、あなたがお母さんを大切に思っているからですね。

もしよかったら、今度お母さんに「いつもありがとう」って伝えてみてください。そして、一緒にお茶でも飲みながら、たわいもない話をしてみてください。きっと、お母さんの疲れた表情が、優しい笑顔に変わるはずです。あなたの存在が、お母さんにとって一番の癒しなのですから。


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50代からの心の整理に、よろしければご覧ください。

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この記事を書いた人

当ブログ管理人のかこです。
50代になり、これからの人生をもっと楽しく、豊かに生きたいと思っています。このブログでは、50代からの人生開花をテーマに、日々の暮らしや心のケア、趣味のことなどをシェアしています。

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