「断捨離って本当に効果あるの?」──私がそう思っていた頃の話
「断捨離って、そんなにいいの?」
「物を減らすだけで、人生まで変わるなんて、ちょっと大げさじゃない?」
これは、かつての私自身の素直な疑問でした。
雑誌やSNSでは、シンプルライフ、ミニマリスト、片づけ術…と、いろんな情報が飛び交っていて。
断捨離をテーマにした本やドラマまで話題になる時代。
けれど正直なところ、私の暮らしはというと──
引き出しにはいつか使うかもしれない物がギュウギュウに詰まっていて、
押し入れの中には過去の思い出や「高かったのに使っていない物たち」が眠っていて。
そんな現実に目を背けながら、「まぁ、生活できてるからいいか」と自分に言い聞かせていました。
でもある日、気づいてしまったんです。
「暮らしの中に、もう私の“お気に入り”ってほとんどないんじゃない?」
そのとき、断捨離という言葉が、ただの流行ではなく
「自分を取り戻すためのきっかけ」になるかもしれないと思えたのです。
片づけても片づけても、心が晴れなかった日々
断捨離を始める前、私は何度も“片づけ”に挑戦してきました。
年末の大掃除、気まぐれな週末の整理整頓、季節の変わり目の衣替え…。
そのたびに、「よし、今度こそ!」と思っても、数日後にはまたモノが散らかっていて、気持ちも沈んでいく。
なぜだろう、と考えてみたら、
私は「物の置き場」ばかり気にしていて、「物の意味」には目を向けてこなかったんです。
なぜこれを持っているのか。
なぜこれが手放せないのか。
なぜ捨てることに罪悪感を感じるのか。
そういう問いかけをすっ飛ばして、
“とりあえず詰め込む”“なんとなく残す”を繰り返していたから、
どれだけ片づけても、心のモヤモヤが晴れることはなかったのだと思います。
最初に手放したのは“罪悪感”だったのかもしれない
ある日、思い立って、何年も開いていなかった引き出しを開けました。
そこには、昔の写真、使っていない化粧品、もう着ない服、壊れたアクセサリーなど、
「いつか使うかも」「もったいないから」と残していた物たちがびっしり。
中でも、学生時代に友達にもらった古いポーチが、なぜか目に留まりました。
使っていないのに、捨てられない。
もう壊れていて、実用性はゼロ。でも、思い出が詰まっていて。
しばらく手にとって迷ったあと、私はそのポーチを手放すことにしました。
その瞬間、胸の奥で何かがスッと静かになった気がしました。
ああ、私は「人の気持ちを無下にしたくない」と思っていたんだ。
捨てることで、過去の誰かを裏切るような気がしていたんだ。
でも、思い出や感謝の気持ちは、物と一緒にいなくなってしまうものじゃない。
ちゃんと「ありがとう」と心の中で言って、手放せばいい。
そのとき、私が最初に捨てたのは「古いポーチ」じゃなくて、
ずっと自分を縛っていた“罪悪感”だったのかもしれません。
物を手放すことで見えてきた“心の変化”──それは、どこか「孤独」との向き合いにも似ていました。

モノが減ると、心のざわざわが静まっていく理由
その日を境に、私は少しずつ身の回りの物を見直していくようになりました。
「使ってないのに、なんとなく置いているもの」
「見るたびに、なぜか疲れるもの」
「高かったからという理由だけで残しているもの」
一つひとつと向き合いながら、
“今の私”にとって必要かどうかを、自分に問いかけるようになったんです。
すると、だんだんと部屋の中に空間が生まれてきて。
床が見える範囲が広がり、引き出しがスムーズに開くようになり、
目に入る景色がどこか「呼吸しやすく」なった感じ。
不思議と、気持ちの面でも変化が起きました。
イライラする回数が減った。
なんとなくソワソワしていた気持ちが落ち着いた。
「自分がここにいていいんだ」と思える安心感が生まれた。
モノを減らすことは、単なる片づけではなく、
自分の心のスペースを広げる行為でもあったのです。
断捨離で変わったのは、部屋よりも“生き方”だった
断捨離を続けていくうちに、私は“暮らし方”だけでなく、“生き方”そのものが変わっていくのを感じました。
たとえば、付き合い方。
以前は「嫌われたくないから」「断れないから」と、無理して人と会っていた私が、
今は「本当に会いたい人」とだけ、心地よく時間を過ごせるようになった。
たとえば、時間の使い方。
「なんとなくやっていたこと」「惰性で続けていたこと」を手放すと、
自分のための時間が生まれ、やりたいことが明確になってきた。
たとえば、物への価値観。
「高いから良い」「流行っているから欲しい」ではなく、
「私が心地よいか」「ずっと大切にしたいか」で選ぶようになった。
つまり、断捨離とは“物を減らすこと”ではなく、
「自分軸で暮らすためのリセット」だったんです。
部屋を整えることは、ただの掃除じゃない。
そこには、私らしく生きるためのヒントが、たくさん詰まっていました。
こうした「手放す」「見直す」というテーマに触れる中で、私が何度も読み返した本があります。
読んでいるうちに、自分の気持ちや暮らし方を静かに整えてくれるような一冊です。
「捨てる勇気」が、「選ぶ力」に変わっていく
断捨離を始めてからというもの、私の中で少しずつ強くなっていったのは
「捨てる力」ではなく、「選ぶ力」でした。
何を手放すかよりも、
何を残したいか。
何と一緒に暮らしていきたいか。
それを考えることが、こんなにも自分自身を知ることにつながるなんて、思ってもみませんでした。
昔は、誰かの基準で選んでいたことが多かった私。
「SNSで話題だから」
「高かったから」
「人に見せたときに恥ずかしくないように」
そんな“誰か目線”で集めたモノたちに囲まれて、どこか息苦しかったのだと、今ならわかります。
でも今は、「私が好きかどうか」「私が心地よいかどうか」
それだけを基準に、モノも時間も人間関係も選んでいます。
断捨離は、「手放すこと」よりも「自分の選ぶ力を取り戻すこと」なのかもしれません。
断捨離は“心の安全地帯”をつくる行為だった
散らかった部屋にいると、どうしても気持ちがざわざわして落ち着かない。
逆に、スッキリとした空間にいると、心がほっとする。
この感覚って、ほんとうに不思議です。
私は家にいる時間が増えたことで、「家が心の安全地帯」であることの大切さに気づきました。
世の中にはいろんなことがあって、仕事、人間関係、家族のこと…
外で気を張っている分、せめて家では安心して、ゆるめて、ありのままでいられたら。
断捨離で余計な物を手放していくと、
不思議と「帰ってきたくなる家」になっていきました。
どんな日でも自分を受け止めてくれるような、優しい場所。
それが「整った空間」の持つ力だったんだと、今は実感しています。
「スッキリ片づいた部屋をキープしたい」という方におすすめなのが、山崎実業の『タワーシリーズ』。
シンプルな美しさと実用性を兼ね備えた収納グッズで、断捨離後の暮らしをさらに心地よくしてくれます。
断捨離で物が減ったあと、「使うものをきれいにしまいたい」「生活感を出したくない」── そんなときに役立つのが、山崎実業のtowerシリーズです。シンプルで美しい収納が、暮らしにスッと馴染みます。
👉 ランドリーバスケット|洗濯物をおしゃれに隠せる、折りたたみ式
👉 フローリングワイパースタンド|ごちゃつきがちな掃除道具も美しく収納
自分に合った断捨離の始め方|無理しないから続けられる
「断捨離に興味はあるけど、何から始めればいいかわからない」
そう感じている方も多いと思います。
私自身も、最初は“全部いっぺんにやろう”として疲れてしまいました。
そんな私が続けられたコツは、たった3つ。
- 引き出し1つから始める
- 「ときめかない」物を1日1つ手放す
- 迷ったら、とりあえず“保留箱”へ
完璧にやろうとしない。
勢いで捨てない。
少しずつ、丁寧に、自分のペースで。
そうすれば、断捨離は「苦行」ではなく「日々の整え時間」になっていきます。
暮らしの変化と一緒に、見えてきた“お金の使い方”
断捨離を続けていくと、「本当に必要なモノだけを残す」ことに目が慣れてきます。
そうなると、不思議とお金の使い方も変わっていきました。
- セールでも、必要ないものには手を出さなくなる
- モノではなく“体験”にお金を使いたくなる
- 「これでいい」ではなく「これがいい」を選ぶようになる
今では、モノよりも「時間」「安心」「豊かさ」にお金を使いたいと思うようになりました。
その流れで取り入れたのが、入浴剤や防災グッズ、ヨガの習慣など、自分の心と身体を整えるためのアイテムです。
おうちで自分のペースで体を整えたい方へ。
運動が苦手でも、画面越しのインストラクターが優しくリードしてくれるから安心。
朝のリフレッシュにも、夜のリラックスタイムにもぴったりです。
断捨離を続けているうちに、「お金との付き合い方」も自然と見直すようになりました。
そんなとき、将来に向けた安心づくりとして役立った考え方がこちらです。

断捨離が教えてくれた、“自分を大切にする”ということ
最終的に私が気づいたのは、
断捨離は“モノを減らす”ことじゃなかった。
本当に大切なのは、
「どんな暮らしをしたいか」
「どんな気持ちで日々を過ごしたいか」
それを考えていくうちに、自然とモノが減っていっただけだったのです。
不要な物を手放すことで、
ずっと置き去りにしていた「私自身」が戻ってきたような気がしています。
少ないもので暮らす心地よさに気づくと、「何もしない時間」さえも贅沢に感じるようになります。
焦らず、ゆるやかに暮らしを楽しむ──そんなヒントが詰まった記事はこちらです。

おわりに:断捨離は、心の整理であり、暮らしの再構築
断捨離はただの片づけ術ではなく、自分と向き合い、自分らしい暮らしをつくっていく習慣です。
物を手放すことで、心が軽くなる。
暮らしを整えることで、人生が整っていく。
もし今、何かがうまく回っていないと感じているなら──
引き出し一つからでも始めてみてください。
きっと、想像以上に大きな変化が待っているはずです。
心と暮らしを整える、おすすめアイテム
断捨離や暮らしの見直しを進める中で、「これは取り入れてよかった」と感じたアイテムたちをご紹介します。
自分を整え、毎日の“心地よさ”を少しずつ増やしていけますように。
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✅ 自宅でできるオンラインヨガ「SOELU」
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『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵 著)
自分と向き合う“片づけ”の本質に触れたい方に。 -
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