なぜWordPressに挑戦したのか?──そのきっかけと背景
「このままで、いいのかな…」
そんなふうに思い始めたのは、50代に入ってしばらく経った頃でした。
子育てもひと段落し、仕事もある程度こなせるようになっていたはずなのに、
ふとしたときに心のどこかが“ぽっかり”と空いているような感覚があったのです。
昔から「文章を書くこと」が好きでした。
日記帳に思いを綴るのが、唯一、自分と向き合える時間だった気がします。
そんな延長で、無料ブログを始めたのも自然な流れでした。
「アメブロ」や「はてなブログ」、「楽天ブログ」など──
手軽に始められて、操作も簡単。何より、無料。
最初はそれで十分でした。
でも、ある日気づいてしまったのです。
「これって、ずっと“借り物の家”に住んでるみたいだな」って。
自分で育てた記事が、ある日突然消えるかもしれない。
広告が勝手に表示されて、自分の伝えたいことがぼやけてしまう。
デザインも限られていて、「わたしらしさ」が出せない──。
モヤモヤとしながらも、その不安にフタをして過ごしていました。
「どうせ私は、パソコンに詳しくないし」
「50代になって、いまさらWordPressなんて難しそう」
「独自ドメイン?サーバー?なにそれ…?」
そう思っていた私が、なぜWordPressに挑戦することになったのか。
そして、なぜ「やってよかった」と心から思えるようになったのか。
今回の記事では、そのすべてを正直に書いてみようと思います。
「無料ブログ」と「WordPress」は何が違うの?
無料ブログで感じていた“なんとなくの不安”
無料ブログを使っていた頃の私は、
「とりあえず書ければいい」
「文章を残せれば、それで十分」
──そう思っていました。
でも、続けていくうちに、どこか“落ち着かない気持ち”が芽生えてきたんです。
それは、あくまで「間借りしている場所」だったからかもしれません。
無料ブログのサービス側の都合で、仕様が変わったり、突然広告が増えたり。
「自分の家なのに、勝手に模様替えされてしまう」ような感覚でした。
しかも、「サービスが終了するかもしれない」という不安も頭をよぎりました。
実際、私の知人は、何年も続けていた無料ブログが突然閉鎖になって、
それまで書き溜めてきた記事が全部消えてしまったそうです。
その話を聞いたとき、正直ゾッとしました。
「私の大事な記録も、突然なくなってしまうのかも…」
そう思うと、今のままでいいのか、不安が拭いきれなくなったのです。
「無料」って、ほんとうに安心なの?
もうひとつ、気になっていたのは“無料”であることの裏側でした。
たしかに、無料で使えるのはありがたいことです。
でもその分、「何かを差し出している」ことに気づいたのは、
少しブログの世界に詳しくなってからでした。
たとえば──
- ブログに他人の広告が表示される(=収益化できない)
- カスタマイズが制限される(=オリジナリティを出しづらい)
- 検索でなかなか上位表示されない(=SEOに弱い)
とくに、アラフィフの私たちのように、
「これから少しずつでも、自分の世界観を持って発信していきたい」
そう思っている人にとっては、この制限はとても大きな壁になります。
WordPressに変えてはじめて「気づいたこと」
WordPressは、言ってみれば「自分の土地に家を建てる」ようなものです。
ドメイン(土地)を取得して、サーバー(建物の土台)を契約して、
そこに“自分だけの世界”を築いていく。
自由度は高い反面、責任も生まれます。
最初はそれがプレッシャーに感じたのも事実です。
でも、少しずつ理解が深まるにつれて、こんなふうに思うようになったのです。
「これが“本当の意味での私のブログ”なんだ」と。
どんな見出しを使うか、どんな色やフォントを使うか、
どんなカテゴリで記事を並べるか──
すべて、自分の手で決められる喜び。
この感覚は、無料ブログでは決して味わえなかったものでした。
最初は不安しかなかったWordPress
「独自ドメイン」ってなに?「サーバー」って必要なの?
WordPressを始めると決めたとき、
まず最初にぶつかったのが、「専門用語の壁」でした。
「独自ドメインって…URLのこと?」
「サーバーって、どこで契約すればいいの?」
「SSL?テーマ?プラグイン???」
パソコンはある程度使えるけれど、
HTMLもCSSも、聞いたことはあるけれど意味はわからない──
そんな私にとって、最初のステップはまるで異国の言葉を学ぶようでした。
でも、ひとつ言えるのは、調べれば必ず答えは見つかるということ。
最初の一歩さえ踏み出せれば、あとは少しずつ前に進める。
それが、WordPressの世界でした。
難しそうで怖かった初期設定
「WordPress簡単セットアップ!」
そんな言葉に誘われて、思い切って申し込んだレンタルサーバー。
実際、最近はかなり導入がラクになっています。
私が使ったのは「ConoHa WING」。
独自ドメインの取得からWordPressインストールまで、
なんと10分程度で完了しました。
でも、そこからがまた未知の世界──
- テーマって何を選べばいいの?
- プラグインって全部入れなきゃダメなの?
- デザインってどう整えるの?
焦れば焦るほど、空回りしてしまって、
「やっぱり、私には無理かも」と泣きたくなった夜もありました。
「わからない」から始めた私のリアル体験
わからないことが多すぎて、正直、何度も心が折れそうになりました。
「なんでこんな難しいことを、50代になってからやろうとしてるんだろう」
「若い人みたいに柔軟に覚えられない」
「もうブログなんてやめた方がいいかも…」
だけど──
そんなときこそ、「でも、やってみたい」という気持ちが私を支えてくれました。
私は、誰かにすごいと思われたいわけじゃない。
誰よりも稼ぎたいわけでもない。
ただ、自分の言葉で、自分のペースで、
“自分の場所”を持ってみたかっただけなのです。
だからこそ、ひとつひとつ、自分の力で乗り越えました。
設定ミスで真っ白になった画面も、夜中に格闘して元に戻しました。
思い通りにいかないデザインも、何度も修正してやっと落ち着きました。
それらすべての積み重ねが、
「私にもできた」という小さな成功体験に変わっていったのです。
WordPressを始めたとき、私が最初に選んだレンタルサーバーは ConoHa WING(コノハウィング) でした。初心者にもやさしく、スムーズに始められて安心でした🌸
初めてのWordPressに戸惑いながらも、一歩踏み出した私の記録です。
👉「わからない」から始めたWordPress|不安しかなかった私の最初の一歩
やってよかった!WordPressで変わった5つのこと
WordPressを始めてしばらく経った頃、
ふと、こんなふうに思いました。
「無料ブログのときとは、なにかが確実に違う」──と。
最初は戸惑いの連続だったけれど、気がつけば、
私はWordPressと向き合う時間を、心から楽しむようになっていました。
ここでは、私が「やってよかった!」と実感している5つの変化をご紹介します。
1. 記事が“資産”になる実感が持てた
無料ブログでは、どこか「流れていく」感覚がありました。
せっかく書いた記事も、すぐに埋もれて、読まれなくなる。
過去記事を大事に育てるという発想も、あまりありませんでした。
でもWordPressでは、すべての記事が“自分の土地”にしっかりと建てた家のように残る。
タイトルや見出し、SEOの工夫を加えれば、
数ヶ月前に書いた記事が、ある日ふいに検索から読まれることもあります。
「私の言葉が、時間を越えて誰かに届いている」
──そう感じた瞬間、涙が出そうになるほど嬉しかったです。
2. “私らしさ”をカタチにできる喜び
WordPressには、本当にたくさんのテーマ(テンプレート)があります。
私は「SWELL」という有料テーマを使っているのですが、
これがまた、本当に自分好みのデザインにカスタマイズできる。
- 見出しの色や形を変える
- 関連記事を枠で囲んで表示する
- アイキャッチ画像やレイアウトを統一する
そうやって、「私だけの世界観」を少しずつ作っていけるのが、
WordPressならではの醍醐味です。
ブログを開くたび、「ここは私の居場所だなぁ」と感じられる。
それは、50代になってようやく見つけた“心の拠りどころ”でした。
3. 広告の自由度=収益化の可能性が広がった
無料ブログでは、勝手に広告が表示されるだけで、
自分で収益を得ることはほとんどできませんでした。
でもWordPressでは、自分の好きな位置に、好きな広告を貼ることができる。
アフィリエイトリンクも、レビュー記事も、自由に書ける。
もちろん最初から稼げるわけではありませんが、
「自分の言葉や経験が、誰かの役に立ち、そして報酬にもつながる」
──その可能性があるだけで、モチベーションが大きく変わりました。
お金だけが目的ではないけれど、
「自分で道を作れる感覚」は、何歳になっても新鮮でワクワクするものでした。
4. SEOの知識が身についた
WordPressでブログを続けるうちに、自然と「SEO」という言葉に出会いました。
最初はなんのことかさっぱりわかりませんでしたが、
記事タイトルや見出しの付け方、本文の構成や内部リンクの張り方など、
ひとつひとつ実践していくうちに、少しずつ“検索される”ブログに育ってきたんです。
そして何より、SEOの学びは「読者のためになる書き方」を意識するきっかけになりました。
読んだ人の悩みに寄り添う、
自分の体験をリアルに伝える、
読みやすいように整える──
それらの工夫は、結果的に「自分が一番納得できる記事づくり」につながったと思います。
5. なにより、“やりがい”を感じるようになった
これまで、私は「趣味」というものがなかなか長続きしませんでした。
でも、WordPressだけは、なぜか続いている。
むしろ「もっと学びたい」「もっと上達したい」と思うようになってきたのです。
きっとそれは、ブログという形で“自分の物語”を記録できているから。
そして、それを誰かが読んでくれるという温かさがあるから。
50代で始めたWordPressは、
単なるブログではなく、“私の挑戦の記録”そのものでした。
ブログの見た目や世界観を整えたいと思ったときに出会ったのが、 WordPressテーマ「SWELL」 です。直感的に使えて、まさに“自分の部屋”を作る感覚でした✨
挫折しかけた日と、続けられた理由
「もう無理かも…」と涙がこぼれた夜
WordPressを始めてから数週間。
毎日が学びの連続で、充実感もあったけれど──
ある夜、私は画面の前で泣いていました。
「カスタマイズが反映されない」
「プラグイン同士が競合してサイトが崩れた」
「アップデートしたらエラーで記事が真っ白に」
そんな“思い通りにいかない出来事”が重なって、
自分の無力さに押しつぶされそうになったのです。
「どうしてこんなこと、始めてしまったんだろう」
「もう、やめてしまいたい」──そう思いました。
それでも私は、画面を閉じませんでした。
どこかで、「ここでやめたくない」という想いがあったからです。
支えてくれたのは、自分への約束だった
思い出したのは、WordPressを始めようと決めた日のこと。
「自分の力で、なにかを作ってみたい」
「50代からでも、新しい世界に挑戦してみたい」
そうやって、勇気を出して始めた自分自身を、
私は裏切りたくなかったのだと思います。
誰かに褒められたいわけじゃない。
ただ、自分の中で「ここまでやった」と胸を張りたかった。
その気持ちが、何度も私を立ち直らせてくれました。
一歩ずつでも、前に進む力
それからの私は、無理をしなくなりました。
「できるところからでいい」
「わからないことは、ひとつずつ調べていけばいい」
──そう思えるようになってから、少しずつ余裕が生まれたのです。
完璧じゃなくてもいい。
ときには休んだっていい。
でも、前を向き続けよう。
そうやって積み重ねた一日一日が、
今の私のWordPressブログを作っています。
「WordPressって難しそう…」と思っていた私が、
今では「ブログを書く時間が、楽しみ」になっている。
それが、なにより嬉しい変化です。
頑張っても反応がない日々に悩みながら、それでも続けられた理由を綴った記事です。
👉
アクセス0・収益0でもブログをやめなかった私の本音
もし今、無料ブログかWordPressかで迷っているなら
無料ブログは悪くない。けれど…
最初に伝えたいのは、「無料ブログ=悪」というわけではないということです。
むしろ、手軽に始められて、更新も簡単で、気軽な発信にはぴったり。
日記や趣味、ちょっとした日常の記録としては、理想的な場かもしれません。
でも、「自分の想いや経験を、もっと丁寧に届けたい」
そう思ったとき──その想いに無料ブログがどこまで応えてくれるのか、
私はだんだん疑問を持つようになっていったのです。
例えば…
- 自分らしいデザインに変えたい → 無料ブログだと制限が多い
- 記事の並べ方や構造を工夫したい → 細かいレイアウトはできない
- 自分の言葉で商品を紹介したい → 勝手に表示される広告が邪魔になる
だから私は、WordPressという“自由な場所”に一歩踏み出すことを選びました。
「がんばらない挑戦」でいい
WordPressと聞くと、「難しそう」「専門知識が必要そう」
そんなイメージがあるかもしれません。
正直に言えば、最初は本当に戸惑います。思ったより、やることが多いです。
でも、**「がんばりすぎなくてもいい」**のが、WordPressのいいところ。
最近は、設定も簡単になっていて、初心者向けの情報もたくさんあります。
わからないことがあっても、調べれば誰かが教えてくれている。
焦らず、少しずつでいい。
1週間に1記事でも、1ヶ月に1度でも、自分のペースで育てていける場所なのです。
50代の私が、WordPressを勧める理由
私はいま、心から思っています。
**「50代だからこそ、WordPressを始めてほしい」**と。
若い頃にはなかった“深み”や“経験”がある今だからこそ、
言葉にできることがある。
届けられるメッセージがある。
それを受け取ってくれる人が、きっとどこかにいる。
WordPressなら、その“想い”を、自由な形で表現できます。
見た目も、構成も、内容も、すべてあなたの手で育てていける。
それは、50代になってからの人生において、
とても大きな“やりがい”になると思うのです。
WordPressを始めたい方に向けて、私自身が試行錯誤した開設手順をまとめました。
👉
【初心者向け】50代からのWordPressブログ開設方法(SWELL使用)
おわりに|WordPressは、私の“第二の青春”だった
WordPressを始めて、私は変わりました。
もちろん、最初は戸惑いだらけでした。
「意味がわからない」「心が折れそう」──そんな日もありました。
でも、それでも少しずつ続けてきた先に、私は自分だけの場所を見つけました。
ここは、誰に遠慮することもなく、
自分の言葉を綴れる場所。
誰かと比べるのではなく、“昨日の私”と向き合う場所。
記事を書くたび、自分の気持ちが整理され、
誰かの心に届いたとき、「ああ、やってよかったな」と思える。
その小さな喜びの積み重ねが、今の私を支えてくれています。
WordPressは、私にとって「ブログ」以上の存在でした。
人生の折り返し地点に立った私が、
もう一度、自分の声を取り戻すための“挑戦”だったのだと思います。
あのとき、あきらめなくてよかった。
わからないことばかりでも、一歩を踏み出して本当によかった。
今もまだ、道の途中です。
でもその道は、まぎれもなく“私の道”です。
🌸 あなたも、あなたのタイミングで。
もし今、WordPressに挑戦しようかどうか迷っているなら──
焦らなくてもいい。比べなくてもいい。
でも、もし「やってみたい」と少しでも思っているなら、
その気持ちを、大切にしてみてほしいのです。
私たちは、50代からだって、新しい世界に挑戦できる。
いえ、50代だからこそ、見えてくる景色があります。
WordPressは、あなたの物語を形にする“舞台”になるかもしれません。
🌸 この記事でご紹介したサービス
💻 WordPressをはじめてみたい方におすすめのレンタルサーバーは、 ConoHa WING(コノハウィング) です。設定がわかりやすく、初心者でも安心して始められます。
🎨 ブログの見た目を自分らしく整えたい方には、 WordPressテーマ「SWELL」 がおすすめです。デザイン性が高く、感覚的に操作できて使いやすいです。
📚 あわせて読みたい関連記事
初めてのWordPressに戸惑いながらも、一歩踏み出した私の記録です。
👉
「わからない」から始めたWordPress|不安しかなかった私の最初の一歩
頑張っても反応がない日々に悩みながら、それでも続けられた理由を綴った記事です。
👉
アクセス0・収益0でもブログをやめなかった私の本音
WordPressを始めたい方に向けて、私自身が試行錯誤した開設手順をまとめました。
👉
【初心者向け】50代からのWordPressブログ開設方法(SWELL使用)
