「このままで、本当に大丈夫なのかな…」
50代になってから、ふとした瞬間にそんな不安がよぎるようになりました。
結婚・出産・子育て──人生の山を越えて、今は離婚を経て子どもとふたり暮らし。
毎日をなんとかこなしてきたけれど、ふと立ち止まると、自分の老後がぽっかり空いた穴のように見えてしまうのです。
シングルマザーとしてがむしゃらに働き、子どもを育ててきた過去。
そのなかで、「自分のためのお金」なんて、考えたこともありませんでした。
でも、ある日気づいてしまったんです。
このままでは、子どもに心配をかけてしまうかもしれない。
だから私は、50代の今からでも「自分の老後に備えること」に本気で向き合うことにしました。
今回の記事では、
- なぜ50代からでも“備える意味”があるのか
- シングルで子どもと暮らす私が実践した貯金術
- お金だけじゃなく、心も整えることの大切さ
そんな等身大の体験と、実際に使ってよかったサービスもご紹介しています。
50代で、不安を抱えながらも前を向こうとしているあなたに。
少しでも参考になればうれしいです。
ちょっと気持ちが疲れたとき、自分にこんなふうに声をかけたくなります。
👉 『人生は暇つぶしでいい』──50代で気づいた“何もしない”を楽しむ暮らし方
貯金できなかった50代前半の私へ──「もう遅い」と思っていた頃のこと
正直に言うと、私はずっと「お金に余裕のない人生」を送ってきました。
結婚していたころは、生活費でいっぱいいっぱい。
離婚してからは、子どもを育てるために精一杯で、
「老後のことなんて考える余裕なんてない」のが本音でした。
子育てと仕事に追われる毎日で、自分のことは後回しだった
50代に入っても、毎日がバタバタ。
仕事も家事もこなして、子どもの将来を考えて、
「自分の老後」なんて、ずっと“未来の話”のように思っていました。
でも、子どもが大きくなり、自立を考えはじめた頃──
ふと自分の通帳を見て、愕然としたのです。
「……これで、あと何十年、生きていけるの?」
老後資金の必要額に、心が折れそうになった
ネットで「老後資金 いくら必要」と検索したとき、
目に飛び込んできたのは「2,000万円不足問題」。
私は頭を抱えました。
これまで貯金なんてまともにしてこなかった私にとって、
2,000万円なんて“夢のまた夢”。
「もう50代。手遅れなんじゃないの…?」
そのときの私は、自分を責める気持ちと焦りとで、
夜も眠れなくなるほど不安でした。
それでも「今からでも遅くない」と思えたきっかけ
そんなとき、たまたま見かけた言葉があります。
「老後の不安は、未来を知ることより、“今”を整えることから始まる」
その言葉を見て、ハッとしました。
私は未来の心配ばかりして、
“今の自分にできること”を見ようとしていなかったのかもしれない、と。
老後が不安なのは、お金だけの問題じゃなかった
「お金さえあれば、老後は安心できる」と思っていました。
確かに、貯金や年金が十分にあれば、経済的には心強い。
でも私の場合、それだけでは埋められない“心の不安”がありました。
「この先、どうなるんだろう」という漠然とした不安
- もし病気になったら?
- 子どもに迷惑をかけてしまったら?
- 年金だけで足りるの?
- 誰にも頼れなかったらどうしよう…
お金のことだけでなく、自分の老後がどんなものになるのか想像できない不安が、
夜になると押し寄せてきて、眠れない日もありました。
私にとっての「安心」は、“自立”だけじゃなかった
私はずっと、「一人で頑張らなきゃ」「子どもに迷惑をかけちゃいけない」と思い込んでいました。
けれど、何もかもを抱え込むことが、本当の自立ではなかったんですよね。
「頼ってもいい」「相談してもいい」「少しずつ備えればいい」
そう思えるようになってから、不思議と心が軽くなっていきました。
不安を「なくす」のではなく、「減らしていく」という考え方へ
50代から貯金を始めるのは、たしかに遅いかもしれません。
でも、“今の自分にできる小さな行動”を積み重ねることはできる。
「未来の不安を完璧に消す」のではなく、
「今の暮らしの中で、少しずつ整えていく」という考え方に変えたことで、
現実と向き合う気持ちになれたのです。
50代、家族を支える立場で見直したお金との向き合い方
私は今、子どもとふたりで暮らしています。
一人親ということもあり、生活費や教育費を優先してきたため、
「貯金」はいつも後回しになっていました。
でも、子どもが成長してくると、ふと気づくんです。
「次は、自分の人生に責任を持つ番だな」って。
家計の見直しは、老後の備えの第一歩だった
最初にやったのは、家計の棚卸し。
- 固定費の見直し(スマホ・サブスク・保険)
- 光熱費の節約(契約プランの変更)
- 食費の無駄カット(週に1回だけまとめ買い)
これだけでも、月に1〜2万円浮いたんです。
そしてその分を、少しずつ「老後資金用」の口座へ。
「少しでも、未来の私を助けてあげたい」
そう思うようになったことが、最も大きな変化だったかもしれません。
家族のことを考えたら、やっぱり自分も整えておきたい
もし私が年をとって働けなくなったとき、
子どもに迷惑をかけたくない。
でも本当は、それだけじゃなく──
「子どもに心配させたくない」「笑顔で生きている姿を見せたい」
そんな気持ちのほうが強かったかもしれません。
老後資金の準備は、単に「生きるためのお金」じゃなくて、
自分自身への信頼と、家族へのやさしさだったんだと、今なら思えます。
実際にやってみてわかった、50代からの貯金術
「貯金なんて、できるわけない」
正直、最初はそう思っていました。
でも、やってみたら意外と“工夫できるところ”ってたくさんあったんです。
ここでは、私が実践してきた「50代からでも続けられる貯金術」をご紹介します。
1. 先取り貯金で“残ったら貯める”を卒業
まず始めたのが、「給料が入ったらすぐに貯金口座に移す」こと。
金額は無理のない範囲でOK。
私の場合は、月に5,000円からスタートしました。
💬「少額でも“貯めている”という実感が、自信になる」
意外とこれが精神的に大きかったです。
“貯められない自分”から卒業できた感覚がありました。
2. 支出の見える化アプリを導入
何にいくら使っているのか把握できていないと、ムダが減りません。
私は無料の家計簿アプリを使って、
- 食費
- 光熱費
- 美容・衣類
などをざっくり分類して入力しています。
最初は面倒に感じましたが、
「自分が何に価値を置いているか」がわかって、暮らし全体が整いました。
3. ポイ活・フリマ活用も大きな味方に
50代から始めた「楽天ポイント生活」や「メルカリ出品」も意外に効果的。
- 使っていない日用品を出品して臨時収入に
- 楽天での買い物を1日まとめて“5倍デー”に集中
- 買い物時のPay払いでポイント還元
「ラクして得した」という感覚は、モチベーション維持にも◎です。
👉 アンケートで収入が得られる「マクロミル」

👉 フリマアプリ「メルカリ」で不用品をかんたん出品

👉 得意を活かせるスキルマーケット「ココナラ」

「今さら」でもできた!心と生活を整える節約の工夫
節約って、つらい・苦しいというイメージが強いかもしれません。
でも私は、「無理せず、気持ちよく続けられる節約」を目指しました。
それが、結果的に貯金にもつながっていったんです。
おうち時間を楽しむ習慣に切り替え
外食やカフェ通いを見直して、
- お気に入りのカップでハーブティーを淹れる
- 自宅でメダカを眺めながら、ほっとひと息
- YouTubeやラジオで学びながら“ながら時間”
こういった“自分だけのごほうび時間”ができてから、
「お金を使わなくても、豊かに暮らせる」と実感するように。
小さな片づけと、プチ断捨離
心と財布の整理は、実はつながっています。
- クローゼットを整えると、不要な買い物が減る
- 食材を使い切る工夫で、無駄が減る
- 冷蔵庫の中がスッキリすると、外食が減る
こんなふうに、「節約=我慢」ではなく、
「暮らしを整えること」がそのまま節約になるという考え方にシフトできました。
どんなに節約しても貯まらなかったお金。でも、視点をちょっと変えただけで気持ちがラクになりました。
👉 節約してもお金が貯まらない…そんな私が“金運アップ”を実感した暮らしの見直し術
老後資金づくりに役立つ制度・サービスまとめ
貯金や節約に加えて、国の制度やサービスを上手に使うことで、
老後の不安をさらに軽くできることを知りました。
50代でも間に合うものばかりなので、私が実際に調べたり始めたりしたものをまとめてご紹介します。
NISA(新NISA)|少額投資の強い味方
「投資なんて怖い…」と思っていた私でも、
非課税で運用できるNISAは安心して始めることができました。
- 積立額は月1万円以下でもOK
- 元本保証はないけど、長期運用で少しずつ増やす
- 銀行に預けていても増えない時代だからこそ、検討の価値あり
楽天証券・SBI証券などのスマホアプリで簡単に管理できます。
iDeCo|自分年金をつくる制度
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分でつくる“老後の年金”。
- 掛け金が全額所得控除になる=節税できる
- 60歳以降に受け取れる
- 専業主婦・パートでも加入可能(条件あり)
手続きが少し面倒ですが、老後に受け取れるお金を増やすためには重要な選択肢のひとつです。
ふるさと納税|実質2,000円で特産品をもらえる制度
家計がきつくても、「食費の節約+お得感」が一緒に得られるのが魅力。
- お米や日用品など“使える返礼品”を選べば節約に直結
- 控除の上限を確認して、計画的に活用
- 楽天ふるさと納税ならポイントも貯まる
家計アプリと連携して「見えるお金」を増やす
私は、家計簿アプリと銀行アプリを連携させて「今いくら貯まってるか」を可視化しています。
- 小さな積立も“数字で見る”と安心につながる
- 自動積立や目標設定ができるアプリも◎
- 毎月の達成感がモチベーションに
貯金だけじゃ足りないから──50代からの“安心の土台”のつくり方
私は今、「お金を貯める」ことよりも、
**「自分が安心して暮らせる土台を整えること」**を大切にしています。
それは、こんな心の変化からでした。
不安を「コントロールできるもの」と「できないもの」に分ける
- 未来の医療費や年金額は、私にはどうしようもない
- でも、今の支出や収入は自分で管理できる
- そして、心の余白も、少しなら自分でつくっていける
“全部を完璧に備える”のではなく、
“できるところから整えていく”ことで、
不思議と気持ちがラクになっていったのです。
「ちゃんとしなきゃ」から解放されたとき、本当の安心が始まった
私は長い間、ずっと自分に厳しくしてきました。
- 家計の管理も
- 子どものことも
- 将来のことも
全部を背負って、「がんばらなきゃ」って思っていた。
でも今は、「がんばらない工夫」「ひとりで背負わない選択」をしながら、
自分のペースで、安心のための暮らしをつくっています。
まとめ|「自分の老後のことを考えるのは、わがままじゃない」
50代からの貯金や老後の備えは、
自分の人生をあきらめないための大切なステップでした。
- 貯金がなくても、今から始めればいい
- 投資や制度も、知ることからで大丈夫
- なにより「自分の人生を大切にする」という選択が、未来を変える
子どものためにも、自分のためにも。
老後が楽しみになるような、そんな備えを一緒に始めてみませんか?
📝 マクロミル
すき間時間にスマホでポチポチ。アンケートに答えるだけで、コツコツお小遣いが貯まります。
📦 メルカリ
家に眠っている不要品、実は誰かの“ほしい”かも?断捨離しながら収入にもなって一石二鳥。
💡 ココナラ
「これって仕事になるの?」と思っていた得意や経験が、誰かの役に立つチャンスに変わります。
🎁 さとふる
ふるさと納税で節税しながら、ちょっぴり贅沢な返礼品も楽しめます。食費の節約にも◎
🖥️ Craudiaクラウディア
ちょっとしたスキルや空き時間を活かして働ける、クラウドワーク初心者にもやさしいサービス。
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