人生の後半戦に差しかかると、周りの目や「常識」よりも、自分自身の気持ちを大切にしたくなる瞬間が増えてきます。「私、今までずっと誰かのために生きてきたなぁ」とふと立ち止まりたくなるような時。ありませんか?
家族、職場、ママ友、ご近所づきあい。いろんな関係性のなかで、私たちはいつの間にか「自分」を置き去りにしてきたのかもしれません。
でも50代というこのタイミングは、自分らしく心地よく生きるための“再出発”ができる、とてもいい時期なんです。今回はそんな「自分色に染まる」生き方について、私自身の体験や周囲のアラフィフ仲間たちのエピソードを交えながら、じっくりお話ししたいと思います。
「こうあるべき」に縛られていた過去の自分
振り返ると、私はずっと「良い妻・良い母・良い嫁」になろうと頑張ってきました。朝から晩まで家族の予定を最優先にして、自分の時間なんてほとんどなかった時期。手帳は予定でぎっしり、でも心はどこかスカスカしていたように思います。
▶ スーパーのレジで涙がこぼれた日
子どもが小学生の頃、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで、ふと手に取ったピーマンの袋を見ながら、突然涙が出てきたんです。
「今日もちゃんとごはん作らなきゃ」 「子どもが好きなおかず作らなきゃ」
そんな思考がぐるぐるして、気づいたらレジを前に泣いてました。周りの人が驚いた顔で見ていたけれど、その時の私は「もう無理…」という気持ちでいっぱいでした。
今思えば、あのときの涙は「自分を大切にできていないよ」という心のSOSだったのかもしれません。
比べない練習をしよう
SNSを見れば、同年代の女性たちが華やかな生活を送っているように見えることがありますよね。
「この人は美魔女って言われてる」 「旅行三昧で楽しそう」 「孫がいて幸せそう」
でも、私たちは知っています。画面の向こうには見えない部分があることを。
▶ 友人の「強さ」の裏側
先日、学生時代の親友と十数年ぶりに再会しました。彼女はSNSでは「仕事も家庭も充実!ハッピーライフ」と投稿しているタイプ。でも、実際に会ってみると、彼女は体調を崩し、更年期障害に悩まされ、夫婦関係もギクシャクしていたと打ち明けてくれました。
「写真じゃ元気そうに見えたよ」と言ったら、彼女は笑ってこう言いました。
「だって、誰かの役に立てたらと思って。強く見える人が弱さを見せるのって、やっぱり怖いよね」
その言葉にハッとしました。人と比べて落ち込む前に、**「自分が本当に望むものって何だろう?」**と考えることの方が、ずっと大事なんですよね。
小さな「好き」に正直になる
年齢を重ねると、何か新しいことを始めるのに「もう遅いかな?」と思いがち。でも、ほんの小さな「好き」を毎日に取り入れるだけで、日々の質は格段に変わっていきます。
▶ 好きな香りをまとう朝の時間
ある日、ドラッグストアで偶然出会ったラベンダーの香水を「いい匂いだな」と思って買いました。朝、身支度の最後にひと吹きするだけで、その日一日がちょっと優しく始まるんです。
「誰にも会わない日でも香水つけるの?」と娘に笑われましたが、これは**「私のため」の習慣。**
人に見せるためじゃなく、自分の心をご機嫌にするために“好き”を大切にする。そんな小さな積み重ねが、気づけば自分を自分らしくしてくれるのです。
自分と対話する時間を持とう
忙しい毎日のなかで、自分の気持ちをちゃんと感じる時間って、意外と少ないかもしれません。でも、ほんの5分でもいいから、静かに「今日はどんな気持ちだった?」と自分に問いかけてみる。それだけで心のメンテナンスになるんです。
▶ 私の「夜のひとり会議」
夜、寝る前にノートにその日のことをざっくばらんに書くのが習慣になりました。
「今日は怒りすぎたかも」 「ちょっと疲れた」 「でも、よくがんばった」
そんな言葉を、自分の中から引き出してあげる。まるで親友とおしゃべりしているような気分で、自分自身の味方になる時間を作る。それが、どんな高級な美容液よりも心を整えてくれるんです。
「私は私でいい」と思える日々へ
人の目や期待に応えすぎて、自分がわからなくなってしまった過去。それでも今、こうして少しずつ「自分でいい」と思えるようになったのは、小さな選択を積み重ねてきたから。
誰かと違ってもいい。 うまくできない日があってもいい。 完璧じゃなくても、私は私。
そう思える日々こそが、自分色の人生なんだと思います。
50代から始める、やさしい生き方
自分色に染まるって、派手なことをする必要はありません。
✔ 好きな本を読んで心が満たされる
✔ お気に入りのカップで紅茶を飲む時間を大事にする
✔ 今日の「よかったこと」を3つ書いて眠る
そんなささやかな時間の中に、「あなたらしさ」はちゃんと息づいています。
おわりに
このブログを読んでくださっているあなたも、きっと日々いろんな思いを抱えて頑張っているのでしょう。だからこそ、どうか自分に優しくしてあげてください。
「自分らしく生きる」って、特別な才能や勇気が必要なわけではありません。
あなたの毎日の中に、小さな“心地よさ”を見つけることから始まります。
今日から少しずつ、「自分色の人生」を育ててみませんか?
🌸おまけ記事🌸
あなたはどこまで“自分色”に染まってる?|自分色チェックリスト
最後に、自分らしく生きているかどうかをそっと確認できる【自分色チェックリスト】を作ってみました。深く考えずに、直感で「YES」か「NO」で答えてみてくださいね。
質問 | YES | NO |
---|---|---|
朝、好きな香りや音で1日をスタートできている | ☐ | ☐ |
「こうあるべき」より「こうしたい」を選んでいる | ☐ | ☐ |
疲れた日は、自分に「よくがんばったね」と声をかけている | ☐ | ☐ |
誰かと比べて落ち込むよりも、自分のペースを大事にしている | ☐ | ☐ |
一日に5分でも、自分だけのための時間がある | ☐ | ☐ |
何かを選ぶとき、「これが好き」と思える感覚を大切にしている | ☐ | ☐ |
「今日はこれがよかった」と振り返る習慣がある | ☐ | ☐ |
自分の気持ちに嘘をつかずにいられる | ☐ | ☐ |
完璧じゃなくても「これが私」と思える | ☐ | ☐ |
誰かの価値観ではなく、自分の“心地よさ”を基準にしている | ☐ | ☐ |
YESが多かったあなたへ
すでに「自分色の人生」が始まっていますね。日々の中で自分らしさを大切にしているその姿勢、すばらしいです!この調子で、さらに心地よい毎日を育てていってください。
NOが多かったあなたへ
大丈夫。気づいた“今”がスタートライン。自分を後回しにしてきた優しさも、誰かのために頑張ってきた証です。これからは、ほんの少しずつ、自分にやさしくしてあげる時間を作っていきましょう。
自分色の暮らしをサポートするおすすめアイテム
自分らしく、心地よく生きるって、日々の小さな選択の積み重ね。そのひとつひとつに、自分の“好き”を取り入れてみませんか?ここでは、私が実際に使って「よかった!」と感じた、または信頼できるアイテムをご紹介します。
🌿 1. 心をととのえるハーブティー
忙しい毎日の合間に、深呼吸の時間を。自分時間におすすめなのがこちら。
▶︎ オーガニックハーブティーセット
リラックス効果のあるカモミールやラベンダーをはじめ、気分に合わせてブレンドを選べます。夜のひとときや読書のおともにもぴったり。
📘 2. 自分を見つめなおすワークブック
▶︎ 【自分らしさを取り戻す】「私」発見ノート
質問に答えるだけで、自分の価値観や思考のクセに気づけるノート。自己理解の第一歩としても人気のアイテムです。
🕯 3. 眠る前のセルフケアに。アロマの力を借りて
▶︎ 【無印良品】エッセンシャルオイル ラベンダー
寝る前にディフューザーで香りを楽しむだけで、自然と呼吸が深くなり、睡眠の質も変わる気がします。心がざわついた日におすすめ。
💊 4. ホルモンバランスをサポートするナチュラルサプリ
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更年期のゆらぎや気分の波が気になる方に。私はこれを飲みはじめてから、朝のどんよりが少しラクになりました。
かこ

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