はじめに|「ブログってなに?」から始まった私の挑戦
正直に言えば、最初はただの好奇心でした。
「ブログって、なんかいいな」
「自分の気持ちを言葉にできるって、素敵かも」
そんなふうに思ったのが始まりでした。
でも私は、誰かに向かって何かを発信するなんて、生まれてこの方、ほとんどしてこなかった人間です。
SNSも苦手。人前で話すのも苦手。自分の考えを言葉にするのが得意なわけでもない。
そんな私が「発信したい」と思ったのは、きっと自分の中に、長年言葉にできずにしまい込んできた気持ちが、たくさん溜まっていたからかもしれません。
無料ブログで感じた、違和感と“借り物感”
WordPressに来る前、実はわたしも無料ブログを使っていたことがあります。
「お金がかからないし、すぐに始められるならちょうどいい」と思って、軽い気持ちで登録しました。
最初は楽しかったんです。
記事を書いて、「公開」ボタンを押して──たったそれだけで自分の言葉がネットに載る感覚が、新鮮でワクワクしました。
でも、だんだんと…違和感が湧いてきました。
テンプレートのデザインはどれも似たようなもので、カスタマイズしようにも制限ばかり。
広告も自動で入ってしまい、どんなに心を込めて書いても、記事のすぐ下にまったく関係のない商品の広告が表示されてしまう。
サイドバーやメニューも思い通りにできなくて、「わたしの場所なのに、どうして自由にできないんだろう」ともやもやしていました。
それに、ランキング。
自分の記事が何位なのか、アクセスが何件なのか、毎日気になって仕方がなかった。
「読まれてる」「読まれてない」──その数字で、一喜一憂している自分がだんだんと苦しくなっていったんです。
「本当に自分の言葉を書いているのに、誰かの目を気にしてしまう」
「自分が言いたいことより、“読まれそうなこと”を書こうとしてる」
そんな自分に、がっかりしてしまったこともありました。
さらに、いつの間にか「人に読まれるために書く」ことが目的になってしまって、
本来の「自分の気持ちを言葉にしたい」という想いが、どこかへ行ってしまった気がしたのです。
ある日、ふと思いました。
「わたし、何のために書いてるんだろう?」
書くことが好きだったはずなのに、その“好き”が見えなくなってしまっていました。
そんなとき、WordPressという選択肢を目にしたのです。
WordPressへの一歩|「知らないことだらけ」でも踏み出した理由
WordPressという名前は、実は以前から聞いたことがありました。
でも正直、「上級者が使うもの」「なんだかすごく難しそう」というイメージがあり、ずっと自分には関係ない世界だと思っていました。
「ドメイン?」「サーバーってなに?」
そもそも、ブログを書くために“お金を払う”という発想自体がなかったのです。
「無料でできるのに、どうしてわざわざ?」
最初はそう思っていました。
でも、無料ブログでの経験があったからこそ、あのときの違和感を手放したくて、
“借り物”じゃない「本当に自分の場所」を持ちたくて、勇気を出して検索を始めました。
すると、たくさんの記事が出てきました。
「初心者でも大丈夫!」
「簡単3ステップで始められる!」
──どれも簡単そうなことが書いてある。
でも、実際に読み進めてみると……
「エックスサーバーに申し込んで」「独自ドメインを取得して」「SSL化を設定して」……
頭がフリーズする言葉のオンパレード(笑)
わたしにとっては、その“簡単”のハードルが、ものすごく高く感じたんです。
登録画面でクレジットカードを入力するだけで、手が震えた日。
「何か失敗して、取り返しがつかなくなったらどうしよう」
そんな不安が常にありました。
それでもやってみようと思えたのは、
どこかで、「50代になっても、新しいことに挑戦してみたい」と思っていたから。
「今さら遅いよ」なんて、誰も言っていないのに、勝手に自分で線を引いていた気がします。
でも、「それ、本当に自分の本音?」と、自問したとき──
心の奥では「もっと何かを始めたい」と願っていた自分に気づきました。
WordPressは、そんな「挑戦したい自分」と再会するきっかけになった気がします。
ブログを始める際に、最初に戸惑ったのが「サーバー契約」でした。
いろいろ比較して悩んだ末、わたしが選んだのは
ConoHa WING でした。
契約も簡単で、サポートも丁寧。キャンペーンも頻繁に開催されているので、 初期費用をおさえたい方にもおすすめです🌿
SWELLとの出会い|「美しいブログ」に心が動いた
そんななかで出会ったのが、WordPressの有料テーマ「SWELL」でした。
いろんなテーマが紹介されている中で、SWELLだけは、何か違って見えたんです。
「シンプルで美しく」「直感的に操作できる」──その言葉に心が惹かれました。
ちなみに、わたしが使っているのは、
WordPressテーマ「SWELL」
です。
わたしのように「わからない」から始めた人にもやさしい設計で、今でも愛用しています。
でも、価格を見て、すぐには決断できませんでした。
わたしにとっては、大きな金額です。
「まだ記事も1本も書いてないのに…」
「本当に元が取れるのかな…」
そんな不安が、何日も頭から離れませんでした。
何度もページを見ては閉じ、レビューを読みあさっては「わたしには無理かも」と思ってやめて。
だけど、ある夜、ふと思ったんです。
「もし失敗しても、それも経験になるかも」
そう思った瞬間、なぜかふっと心が軽くなりました。
「ずっと迷っているくらいなら、やってみよう」
翌朝、わたしはSWELLを購入しました。
ダウンロードして、有効化して。
テーマが反映された瞬間、あのときの感動は、今でも忘れられません。
それまでの地味な画面が、パッと明るくなった。
まるで、モノクロだったブログが、いきなり色づいたような──
そんな感覚でした。
操作に泣いた夜、それでもブログをやめなかった理由
WordPressの立ち上げが終わって、SWELLの設定まで済んだとき、私は正直、
「これでようやく書き始められる!」と、ホッとした気持ちになっていました。
でも、そこからが本当の始まりだったのです。
文字の大きさが変わらない。
見出しの色がなぜか反映されない。
画像を入れたら、なぜかレイアウトが崩れる。
トップページに表示されるはずの記事が、どこにも見つからない。
「これは、何をどうすればいいの?」
「どうして、昨日はできたことが今日はできないの?」
画面の前で、何時間もにらめっこ。
YouTubeで解説動画を見て、ブログで初心者向け記事を検索して、何度もやり直して──
気がつけば、夜中の2時を回っていた日もありました。
もう、頭はぐちゃぐちゃ。
パソコンの画面を閉じたあと、なんだか涙が出てきた夜もありました。
「わたしにはやっぱり無理なのかも」
「こんなにわからないことばかりで、いつまで経っても完成しない」
心のどこかで、「もうやめてしまおうか」と思ったことも、何度もありました。
でも──不思議と、「やめよう」とは決断できなかったんです。
それはたぶん、「せっかく始めたのに」という気持ち以上に、
「ようやく自分の場所ができたのに、それを手放したくない」という気持ちが強かったから。
どんなに苦しくても、書きたい気持ちが消えなかった。
誰かに届けたいというより、まずは「自分の心を言葉にする場所」を失いたくなかった。
そうして、今日もまた、パソコンに向かっていました。
「何時間も作業して、結局わからなかった」
そんな日も何度もありました。
でも不思議と、やめたいとは思わなかったんです。
悔しくても、書きたい気持ちが消えなかったから。
「自分の気持ちを言葉にできる場所」を失いたくなかった。
👉「ブログ、もうやめたい…」と思ったときに読んでほしいヒントも、こちらにまとめています。
▶ ブログ、もうやめたい…と思ったときに読んでほしい11のヒント
アクセス0、収益0。それでも続けた日々に、意味はあったのか
最初の数ヶ月。
Googleアナリティクスでアクセス数を見ても、ゼロ、ゼロ、またゼロ。
「誰にも読まれていない」
「そもそも、ブログの存在に気づかれてすらいない」
あまりの静けさに、胸が痛くなりました。
X(旧Twitter)でも告知してみたけど、特に反応もなく、
ブログランキングにも登録してみたけど、順位は最下位のまま。
「収益化」とか「アフィリエイト」とか、そんな言葉を口にすることすらおこがましいと思った。
だって、まず読まれていないんだから。
「時間のムダなんじゃないか」
「誰にも届かないなら、書いても意味ないのでは?」
そんな思いが何度も押し寄せてきて、記事の更新ボタンを押す手が止まりかけた日もありました。
でも、その静けさのなかで、少しずつ見えてきたものもあったんです。
「読まれてないけど、書くのは楽しい」
「誰にも読まれなくても、この時間がわたしにとって大切」
書いていると、気づけば心が整理されていたり、
日々のもやもやが、言葉になったときにすっと軽くなったり。
そんな体験が、何度もあったのです。
そして、ある日届いた、たった一通のメッセージ。
「あなたの記事を読んで、涙が出ました。自分だけじゃないんだと救われました」
読み終わった瞬間、涙が止まりませんでした。
それまで、ゼロだったすべての日々が、
この一言で、すべて「意味があった」と思えました。
発信するのが怖かった|「誰かに読まれる」ことへの戸惑い
WordPressを始めて、記事を書き、公開する。
それは一見、とてもシンプルな作業のように見えます。
でも、私にとっては、とても大きな壁でした。
「この文章、誰かに読まれたらどう思われるんだろう」
「変なこと書いてないかな」
「間違ってたら、バカにされるんじゃないか」
そんな不安が、いつも頭の中にありました。
もともと、わたしは人前で話すのが得意ではありません。
SNSも苦手で、リアルな世界でも「発信する側」ではなく、聞き役でいることが多かった。
だからこそ、「公開ボタンを押す」という行為は、まるで自分の心を丸ごとさらけ出すような、そんな感覚があったのです。
実際、「この文章、誰かに読まれるのかな」と思いながらも、
「誰にも読まれませんように…」と、願っている自分もいて──
矛盾しているけれど、それが正直な気持ちでした。
だけど、ある日、ふと思ったんです。
「読まれなくてもいい。私は、書いている自分が好きかもしれない」
その気づきが、すべてを変えてくれました。
誰かのために書くのではなく、自分のために書いてもいい。
うまく伝えようとしなくても、きれいな言葉じゃなくても、
書いている時間が、自分を癒してくれている──そう感じたのです。
その日から少しずつ、「怖いけれど、書いてみよう」と思えるようになりました。
わからないままでいい|“完璧”を手放せたとき、心が軽くなった
WordPressを使いこなしている人を見ると、「すごいなぁ」と思います。
CSSをサラッと書いて、SEO設定も的確で、きれいなレイアウトで読ませる文章──
でも、私は今でも、分からないことだらけです。
「この設定で合ってるのかな」
「ブログの表示、ちゃんと見えてるのかな」
「検索に出るって、どういう仕組みなの?」
ひとつひとつ調べては試して、失敗して、やり直して。
正直、しんどいです。
でも、最近はこう思えるようになりました。
「わからなくても、続けてる自分って、ちょっとすごいかも」
最初は「完璧にやらなくちゃ」「ミスしないようにしなきゃ」と思っていたけれど、
いつの間にか、「まあ、失敗してもいいか」と笑えるようになってきました。
間違えてもいい。
うまくできなくても、立ち止まってもいい。
“わからない自分”を責めない。
そんなふうに、自分にやさしくなれるようになってから、ブログがもっと好きになりました。
わたしにとって、WordPressは「文章を書くツール」であると同時に、
「自分を見つめ直す鏡」のような存在でもあります。
すぐに完璧を求めない。
苦手を否定しない。
できるところから、少しずつでいい。
そんな考え方を持てたことが、実はブログを通して得た一番の宝物かもしれません。
👉「がんばらない」と決めた日から、少しずつ生き方が変わっていったことも、記事に綴っています。
▶ がんばらないと決めた日|50代からの自分らしい生き方
同じように悩んでいるあなたへ|“できない自分”に悩む日々のなかで
このブログを読んでくださっているあなたは、
もしかすると今、何かを始めようとしているのかもしれません。
WordPressに興味はあるけれど、不安が大きくて動けない。
記事を書いてみたいけれど、勇気が出ない。
「やってみたい」気持ちはあるけれど、自分にできるのかが不安。
──私も、まったく同じでした。
50代という年齢。
パソコンが苦手なこと。
発信するのが怖いこと。
完璧にできない自分への苛立ち。
それら全部を抱えたまま、でも「何かを変えたい」と思った気持ちだけで、一歩を踏み出しました。
今思えば、うまくやろうとするより、
「そのままの自分でいい」と思えたことの方が、ずっと大切でした。
どんなに迷っても、
失敗しても、
少しずつでも進んでいれば、それはちゃんと“歩いている”ということ。
もし、いまのあなたが、スタート地点に立って不安でいっぱいなら──
わたしは、心からこう伝えたいです。
「大丈夫。あなたにも、きっとできます。」
そしてその一歩は、きっとあなたの世界を、少しずつ変えていきます。
50代になって、生活や価値観が少しずつ変わっていく。そんな変化の中で、私は「朝型への転換」も試してみました。
👉 50代女性の夜型脱出術|朝型生活で心と体が整う!
おわりに|“わからない”ままでも、進めば光が見えてくる
いまでも私は、完璧にはほど遠いです。
SEO?内部リンク?アフィリエイト?
耳慣れない言葉に毎回つまずき、調べて、試して、間違えて。
でも、そんな“できない日々”を続けていくうちに、
ふと気がついたことがありました。
「わからないままで、十分だった」
「今の私にも、ちゃんと歩けている」
WordPressは、確かに難しいかもしれません。
でも、それ以上に「自分の言葉で発信できる自由」があります。
それは、自分自身を信じる力にもつながる、大きな宝物です。
読んでくださったあなたが、
「わからなくてもいいんだ」
「私も始めてみようかな」
そう思えるきっかけになれたなら──
これほど嬉しいことはありません。
🌸最後に|ここが、あなたの居場所になりますように
書くことに、自信はいりません。
人と比べる必要もありません。
あなたの言葉には、あなただけの価値があります。
その言葉が、誰かの背中をそっと押す日が、必ずきます。
迷っても、止まっても大丈夫。
少しずつでいい。あなたのペースで。
そしていつか、「始めてよかった」と思える日が、きっと訪れます。
その日まで、私もこの場所で書き続けています。
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わたしのような初心者でも、直感的に操作できたデザインテーマ。見た目が整うと、書く意欲も高まります。 -
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私が最初に選んだサーバーです。シンプルな操作画面で安心して始められました。
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