~春夏秋冬、心と体を整える薬膳的暮らしのすすめ~
アラフイフ女性の体は「季節」に敏感。変化を受けやすい理由とは?
更年期やプレ更年期を迎える50代の女性たち。ホルモンバランスの変化だけでなく、季節による気候や湿度の変化にも敏感に反応しやすくなっています。
春になるとイライラしたり、夏に寝苦しさで疲れが抜けなかったり、秋に喉が乾いたり、冬になると手足が冷えて眠れなかったり──。
その理由は、「季節の変化に適応する力(自然治癒力)」が年齢とともに落ちてくるためです。
また、東洋医学では、私たちの体は「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスで保たれていると考えます。
このバランスが季節によって崩れると、心身のトラブルが出やすくなるのです。
東洋医学に学ぶ「四季と五臓」〜季節に合わせたセルフケアの基本〜
薬膳の考え方は、ただの健康レシピではなく「季節のリズムに合わせた生き方」の提案でもあります。
季節にはそれぞれ、私たちの五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関わる臓器があります。
季節 | 関係する五臓 | 主な不調 | キーワード |
---|---|---|---|
春 | 肝(かん) | イライラ、不安、頭痛 | 発散・解毒 |
夏 | 心(しん) | ほてり、不眠、動悸 | 清熱・養心 |
秋 | 肺(はい) | 乾燥、咳、肌荒れ | 潤い・収斂 |
冬 | 腎(じん) | 冷え、腰痛、免疫低下 | 温補・蓄精 |
つまり、季節ごとの「弱りやすい臓器」を補うような食事=薬膳が、心身のバランスを保つカギなのです。
【春】肝を整える薬膳|イライラ・不安・頭痛に効く食べ物
春は“のびのびしたい”エネルギーが芽吹く季節。でも肝の働きが弱ると「気」が滞り、イライラ・不眠・頭痛・月経不順といったトラブルが起こりやすくなります。
● 春の体に出やすい不調
- 気分が落ち着かない
- 怒りっぽくなる
- 肩こりや目の疲れ
- 生理の乱れ(プレ更年期症状)
● 春に取り入れたい食材
- 香りのある野菜(春菊、三つ葉、セロリ)
- 柑橘類(みかん、レモン)
- 酸味のあるもの(梅、酢)
- 緑の葉物野菜(小松菜、ほうれん草)
● 春のおすすめ薬膳レシピ
「セロリとあさりの春スープ」
→ 肝の働きを助けるセロリと、血を補うあさりの相性が◎。気の巡りを良くし、イライラも軽減。
「菜の花としらすのおひたし」
→ 春の苦味が肝の解毒を助け、しらすでミネラル補給。
【夏】心と気を守る薬膳|ほてり・疲労・寝苦しさの対処法
夏は「心(しん)」の季節。心は血流と深く関わり、精神安定や睡眠の質にも影響します。更年期の女性が夏に“のぼせ”や“動悸”“寝苦しさ”を感じやすいのは、まさに「心」の疲れが原因。
● 夏の体に出やすい不調
- 寝つきが悪い・夢が多い
- 顔がほてる・汗をかきやすい
- 疲れが抜けない
- イライラや集中力低下
● 夏に取り入れたい食材
- 清熱・消暑の食材(きゅうり、トマト、スイカ、苦瓜)
- 潤いを与える食材(豆腐、豆乳、白きくらげ)
- 心を落ち着かせる食材(小豆、ハスの実、クコの実)
● 夏のおすすめ薬膳レシピ
「トマトと豆腐の冷やし薬膳スープ」
→ 豆腐で潤いを補い、トマトのリコピンが熱を鎮める。夏バテにも◎。
「小豆とハトムギの薬膳おかゆ」
→ 心を落ち着かせ、むくみ・湿気対策に効果的。
【秋】肺を潤す薬膳|乾燥・肌荒れ・咳を和らげる食事
秋は空気が乾燥し始め、「肺(はい)」の働きが乱れやすい季節です。
東洋医学では、肺は「皮膚・呼吸・免疫」と密接につながっており、乾燥によって肌荒れ・喉の痛み・便秘・風邪が起こりやすくなるのが特徴です。
● 秋の体に出やすい不調
- 肌のカサつき、粉ふき
- 乾いた咳・喉のイガイガ
- 鼻の不調(鼻づまり・鼻血)
- 便秘気味になる
● 秋に取り入れたい食材
- 潤いを与える白い食材(白きくらげ、梨、百合根、大根、レンコン、はちみつ)
- 肺を潤すナッツ・種(松の実、クルミ)
- やさしい甘味(サツマイモ、栗、かぼちゃ)
● 秋のおすすめ薬膳レシピ
「白きくらげと梨のやさしい煮もの」
→ 肺と喉を潤す定番の薬膳スイーツ。冷たくせず、温かくして召し上がれ。
「レンコンと百合根のとろとろスープ」
→ 粘膜の保護と美肌ケアに。乾燥性の便秘にも◎。
【冬】腎を温める薬膳|冷え・不眠・免疫低下に効くケア
冬は「腎(じん)」の季節。腎は生命エネルギーの貯蔵庫とされ、成長・老化・ホルモン・骨や耳の働きとも関係しています。
50代になると腎の力が自然と衰え始めるため、冷えや疲労、不眠、老化トラブルを感じやすくなるのです。
● 冬の体に出やすい不調
- 冷え性、手足の冷たさ
- 寝つきが悪い・夜中に目が覚める
- 腰痛・関節痛
- 抜け毛・白髪の増加
- 免疫力の低下
● 冬に取り入れたい食材
- 腎を温める黒い食材(黒ごま、黒豆、黒きくらげ、ひじき、昆布)
- 温熱性の根菜や香味野菜(ニンニク、ショウガ、ニラ)
- 動物性たんぱく(羊肉、鶏肉、エビ、貝類)
- 煮込み・発酵食(味噌、酒かす)
● 冬のおすすめ薬膳レシピ
「黒ごまと山芋のおかゆ」
→ 腎を補い、消化も助ける朝のあたたかごはん。
「鶏肉とクコの実の味噌鍋」
→ クコの実で滋養強壮、味噌で温め効果。冷え・乾燥の両方にアプローチ。
季節の変わり目にやりたい薬膳的「切り替えの養生」
季節の端境期──つまり「春と夏の間」「夏と秋の間」などは、体が新しい季節に“調整”しようとするタイミング。
この時期に不調が出やすいのは、「脾(ひ)」の弱りによるものとされます。
● 季節の変わり目に出やすい不調
- 胃腸の不調(食欲不振・下痢・便秘)
- 倦怠感・やる気の低下
- 気分の浮き沈み
- 自律神経の乱れ(眠れない・だるい)
● 脾をいたわる食材
- 穀物類(玄米、粟、もち米)
- 根菜(カボチャ、ニンジン、山芋)
- 甘みのあるもの(さつまいも、栗)
- 発酵食品(味噌、ぬか漬け、甘酒)
● 切り替え期のおすすめ薬膳レシピ
「もち米と山芋の滋養おかゆ」
→ 胃腸にやさしく、次の季節に備えるエネルギーをチャージ。
「にんじんと甘酒のポタージュ」
→ 体も心もほっと緩む、季節の変わり目にぴったりの一品。
まとめ|季節のリズムに合わせて、もっと心地よく生きる
50代になると、ただの“年齢の変化”では済まないほど、体の声がはっきりと聞こえるようになります。
「この季節になると、いつも調子が悪い」
「寒くなると必ず風邪をひく」
「春になると気持ちがザワザワする」──
そのサインを無視せず、季節と調和しながら自分をケアする暮らしを始めてみませんか?
薬膳は、難しい理論や漢方を揃える必要はありません。
旬の食材、体が求める味、あたたかさ、やさしさ。
それらを日々のごはんにほんの少し取り入れるだけで、心と体が変わっていきます。
💡今日からできる!季節薬膳のはじめかた
- 朝のお白湯からはじめる
- 季節の野菜を1品追加する
- 疲れた日は「スープ」で休む
- お腹を冷やさない服装を選ぶ
- 早寝・早起きで季節の時間に合わせる
🌿人生100年時代、「50代」は第二のスタート地点
季節に寄り添う食と暮らしは、あなたのこれからの10年、20年をしなやかに、健やかにしてくれる大切な土台です。
焦らず、自分にやさしく。
季節ごとの薬膳セルフケアで、“自分を整える力”を一緒に育てていきましょう。
🌿薬膳セルフケアをもっと手軽に。50代の私にやさしいアイテムたち
「薬膳って難しそう…」「毎日きちんと作るのは大変」──
そう感じる方も多いかもしれません。
でも、大丈夫。
忙しい日々や体調が揺らぎやすい季節の中でも、無理なく薬膳を取り入れる方法はたくさんあります。
💡たとえば、こんなアイテムから始めてみませんか?
🍵 薬膳茶・和漢ハーブティー
→ 季節に合わせて「気・血・水」を整える。春はスッキリ、秋冬は潤いと温もりを。
👉 季節で選ぶ薬膳茶はこちら
🍲 レトルトの薬膳スープ・養生粥
→ 疲れた夜や、台所に立ちたくない日にも。温めるだけで、体と心が“ほっ”と緩むごはん。
👉 薬膳スープの人気セットを見る
💊 更年期・冷え対策のサポートサプリ
→ 漢方由来の自然なサポート。イライラ・ほてり・不眠…つらい更年期の味方に。
👉 口コミで人気の更年期サプリはこちら
🧣 おうちでできる温活・冷えとりグッズ
→ 腹巻き、足湯グッズ、温灸シートなど、冷えやすい50代女性の体にやさしいアイテム。
👉 冷えとり温活アイテムを探す
「薬膳」は、毎日きっちりやらなくても大丈夫。
自分をいたわる“ひとしな”を、少しだけ取り入れる。
そんな小さな養生が、50代の心と体を、しなやかに整えてくれます。
🌿今日から、自分を大切にする一歩をはじめませんか?
かこ

アラフイフに必要なサプリの説明やその効用を紹介!
